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戦国期の南山城に多彩な防御施設 倉敷 発掘説明会に300人

多彩な防御施設群が明らかになった南山城跡を見学する参加者
多彩な防御施設群が明らかになった南山城跡を見学する参加者
 県古代吉備文化財センターが調査している戦国期の山城、南山城跡(倉敷市真備町、船穂町)の現地説明会が7日行われた。中世山城の全面発掘は全国的にも珍しく、県内をはじめ関東、関西などからも多くの歴史ファンが訪れ、敵の侵入を防ぐ多彩な防御施設群などを見て回った。

 城跡は高梁川と小田川の合流点にあり、16世紀に毛利氏勢が築いた説が有力とされる。西日本豪雨で決壊した小田川の付け替え工事に伴い、10月末の調査終了後に山ごと姿を消すため、最後の説明会に申し込みが殺到。当初より定員を増やし約300人が参加した。

 参加者は同センター職員の案内で、竪堀(たてぼり)が約50メートルにわたって並ぶ「畝状竪堀」、切り立った人工の崖「切岸(きりぎし)」などを見学。「城域は約110メートル四方と小さいが、手の込んだ防御網が巡らされている」などと説明を受け、熱心にメモを取っていた。

 全国の山城を訪ねているという会社員男性(45)=広島市=は「これだけ広範囲に畝状竪堀が広がるケースはなかなかない。城の全体像が浮かび上がり、見応えがある」と話した。

 説明会は8日も行うが、受け付けは終了している。

(2019年09月07日 20時55分 更新)

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