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【リベッツ】ホーム開幕戦観戦記 白熱の「ショータイム」、ファンとの距離近く

床が深紅に彩られショーアップされた岡山武道館
床が深紅に彩られショーアップされた岡山武道館
リベッツ選手が得点を決め、喜びの声を上げるチームメイト
リベッツ選手が得点を決め、喜びの声を上げるチームメイト
試合開始前、「うらじゃ」のパフォーマンスが会場を盛り上げた
試合開始前、「うらじゃ」のパフォーマンスが会場を盛り上げた
リベッツのエンブレムが入った応援旗を振り、エールを送るファン
リベッツのエンブレムが入った応援旗を振り、エールを送るファン
 白熱の「ショータイム」だった。岡山武道館(岡山市北区いずみ町)で4日夜行われた、Tリーグ男子岡山リベッツのホーム開幕戦。強烈なスマッシュを繰り出す選手たちの攻防を見飽きることなく、ファンとの距離の近さも感じた。Tリーグ初取材に挑んだアラフィフさんデジ記者も、卓球と地域スポーツの世界にハマりだしたのかもしれない。

▼ショーアップ


 岡山武道館に足を踏み入れた。これが卓球の試合会場なのか、と驚く。1階中央は深紅に彩られ、照明が集中的に当たっている。周囲には観戦スタンドと電光掲示板を設置。卓球というよりプロレスやボクシングといった格闘技の試合会場のようで、ショーアップされた舞台に目を見張る。真っ赤な衣装の踊り手たちが「うらじゃ」のパフォーマンスで会場を盛り上げたところで、リベッツと対戦相手の木下マイスター東京の戦士たちが、MCの紹介で登場した。

 「ダブルス1とシングルス3の計4マッチを必ず行い、3勝したチームが勝ち。引き分けだと、ビクトリーマッチという名の決定戦が行われます」。取材前に、地域スポーツを担当する同僚記者が、試合の流れを懇切丁寧に教えてくれた。山陽新聞社発行のファンブックで情報収集。Tリーグやリベッツのあらましがコンパクトにまとめられている。「Tリーグは2018年スタート。男女各4チームが加入」「リベッツは昨季2位で、ホームは岡山武道館」などとある。

▼選手を間近に


 この日の試合の先陣を切るダブルスでは、リベッツの誇る上田仁、森薗政崇両選手が幸先よくストレート勝ちし、続くシングルスでは、町飛鳥、森薗、林昀儒の各選手が出場。決着はビクトリーマッチに持ち込まれたが林選手の力は及ばず、ホーム開幕戦を白星で飾ることはできなかった。

 とはいえ試合内容は、スポーツに詳しくない記者でも見ごたえ満点。ボクシングの世界で「蝶(ちょう)のように舞い、蜂のように刺す」との言葉があるが、全身を躍動させ白球を打ち込む卓球選手にもふさわしい。また、リベッツと東京の実力はほぼ均等のようで、どのマッチもワンサイドゲームに陥ることがなく最後まで目が離せなかった。ミーハー的だが、東京に所属する五輪メダリスト、水谷隼選手を間近で見られた満足感は大きい。

 Tリーグも2年目を迎え、ファン層が定着しつつある。この日の観客数は1249人(主催者発表)で、岡山武道館の観客席をよく埋めていた。観戦マナーもよく、ひいきのチームが得点を決めた時には大きな拍手と声援を送る一方、白熱したラリーでは息詰まる展開に見入っていた。

▼大切な時間


 地元の声援に対するお礼なのだろう。リベッツの選手たちは試合終了後、ファンサービスに当たっていた。激闘の疲れを見せず、ノートにサインしたり、一緒に写真に納まったり。次の試合への活力を生む大切な時間のように映る。ファンにすれば、あこがれの選手との距離がぐっと縮む瞬間に間違いない。

 午後7時の試合開始から終了まで約2時間。長すぎることもなく短すぎることもなく、ほどよい時間。チケットもリーズナブルなものだと2000円前後で購入でき、バレーボールVリーグ女子シーガルズやサッカーJ2ファジアーノの入場料と大きく変わらない。

 仕事帰りの一杯や映画鑑賞に代えて、時には卓球観戦という「寄り道」もいいのかな、と思う。

(2019年09月05日 19時24分 更新)

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