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路面電車は新市民会館ルート優先 有識者検討会で岡山市方針示す

路面電車は新市民会館ルート優先 有識者検討会で岡山市方針示す
 岡山市は27日、市中心部を走る路面電車の延伸・環状化に関する有識者らの第1回検討会で、候補として示したルート案のうち新市民会館へのアクセスを高めるルートを最優先する方針を明らかにした。概算事業費は9億円。需要や費用対効果の高さなどから判断した。

 市は23日に7案を発表したが、岡山大病院前を通る市役所―清輝橋間を2ルートに分割。全8案として検討会に提示した。JR岡山駅西口―岡山大は、津山線を活用する方式も検討するとした。

 市は需要や費用対効果のほか、既存交通への影響が比較的小さいことなどを踏まえ、整備の優先度が高い順から「短期」「中期」「長期」の3段階を設定。

 短期は2022年秋の開館を目指している新市民会館周辺のルートのみで、中期は、岡山駅―市役所▽市役所―岡山大病院前▽市役所筋から柳川筋の大雲寺交差点▽桃太郎大通りの城下交差点から岡山城方面▽岡山駅西口―岡山大―の5案。用地買収の必要性も考慮し、岡山大病院前―清輝橋と清輝橋―岡山赤十字病院の2案は長期とした。

 学識者や交通事業者ら委員15人で構成する検討会では、出席者から「路面電車の軌道を道路に造ると交通渋滞が悪化するのでは」といった懸念や、回遊性のアップを念頭に「地域住民にとっては便利になる。早期実現を」との要望が出た。

 終了後、阿部宏史座長(岡山大大学院教授)は「市の案はニーズを満たすものといえる。各委員の意見を調整し、議論を前に進めていきたい」と話した。

 市は、検討会での議論を経て本年度中に延伸・環状化の計画を策定する方針。

(2019年08月27日 22時44分 更新)

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