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日本の歴史と天皇との関わり解説 津山出身の山本教授が岡山で講演

山本教授が日本の歴史と天皇の関わりなどについて解説した特別講座
山本教授が日本の歴史と天皇の関わりなどについて解説した特別講座
 津山市出身の山本博文・東京大史料編纂(さん)所教授(62)=日本近世史=が21日、岡山市北区柳町、山陽新聞社さん太ホールで「天皇126代と日本の歴史」と題して講演。日本の歴史に天皇がどう関わり、位置付けられてきたかなどについて解説した。

 山本教授は天皇が「王」として直接統治した古代や、朝廷の一機構として幕府が存在した中世から、織豊政権・江戸時代には武家が王権を握り、「国家としての本質は一度、転換した」との考えを提示。その後の尊王論の高まりで「天皇=名目的な王」との観念が再び成立し、明治期から象徴天皇となる戦後までの変遷を紹介した。

 その上で、日本人の国家観について「織豊期に大きな転換があったものの、天皇が今も存在していることで、古来ずっと継続していると理解しており、無意識のうちにその永続性を信じている」と指摘。「それが『国のため』『公共のため』に重きを置きがちな日本人の考え方の形成につながっている」との持論を述べた。

 講演は山陽新聞カルチャープラザの特別講座で、5月に新天皇が即位されたのを機に開催。歴史ファンら約250人が聴講した。

(2019年08月21日 21時10分 更新)

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