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相次ぐ転落事故…救助者に善行賞 倉敷、津山、美咲でお手柄

表彰状を受け取る荒木さん(中央)と平井さん(右)
表彰状を受け取る荒木さん(中央)と平井さん(右)
県善行賞が贈られた岡本さん(左)と藤田さん
県善行賞が贈られた岡本さん(左)と藤田さん
井上署長(左)から表彰を受ける井上幸夫さんと恵子さん
井上署長(左)から表彰を受ける井上幸夫さんと恵子さん
 岡山県内各地で、お年寄りらが用水路や川に転落する事故が相次ぎ、救助した人たちに県善行賞が贈られた。

 ◇意識不明の専門学校生を助ける

 用水路に意識不明で倒れていた専門学校生を助けたとして21日、会社員荒木英充さん(39)=倉敷市、会社員中島大地さん(32)=同市、平井紀子さん(41)=同市=の3人に県善行賞が贈られた。

 7月12日、同市田ノ上の市道で自転車の同市、専門学校生の男性(23)が体調不良で失神し、用水路(当時水深約20センチ)に転落。うつぶせで顔が水に漬かっていたところを荒木さんが発見し、すぐに水路に入って男性をあお向けにした。

 近くの建設現場にいた中島さんも駆け付け、2人で男性を安全な状態にした後、付近を通った平井さんが119番した。男性は救急隊員に搬送され、病院で意識を回復した。荒木さんは「遅れていたら命が危険だったかも知れない。脈拍を確認できたときは心底安心した」と振り返る。

 倉敷署で2回に分けて伝達式があり、多田典正署長が3人に表彰状を手渡した。3人は「助けられて本当によかった」と安堵(あんど)していた。

 ◇高齢者救った女子中学生2人

 用水路に落ち、動けなくなった高齢者を救助したとして、津山市立北陵中3年の岡本夏穂さん(15)と藤田綾音さん(14)に、県善行賞が贈られた。

 津山署などによると、2人は5月17日午前11時ごろ、津山市小原を自転車で走行中、用水路(深さ28センチ、幅30センチ)で転倒した80代男性を発見。男性が「全く動けない。携帯電話を貸してほしい」と話したため、男性宅に連絡した。この後も、行方を捜していた家族らが来るまで、励ますなどしてそばにいた。

 同署で9日に伝達式があり、神田泰治署長がそれぞれに賞状を手渡した。2人は「けがをして大変そうだったので駆け付けた。命を救えて良かった」と話していた。


◇シニアカーの88歳を川から救出

 シニアカー(ハンドル型電動車いす)ごと川に転落していた男性を救出したとして、美咲町打穴西の井上幸夫さん(71)、恵子さん(65)夫婦に県善行賞が贈られた。

 美咲署などによると、6月14日午後4時45分ごろ、幸夫さんが軽トラックで帰宅中、人の声に気付いて周辺を捜したところ、約2・6メートル下の川(水深3センチ、幅約200センチ)に転落している男性(88)を発見。恵子さんに電話し、男性を助けが来るまで励ますとともに、恵子さんの連絡で駆け付けた近隣住民と協力して救出した。

 同署で8月5日に伝達式があり、井上正夫署長が賞状を手渡した。同町の青野高陽町長も別の感謝状を2人に贈った。幸夫さんは「暑くて車の窓を開けていたことが良かった」、恵子さんは「よく知っている方だったので、助けることができて良かった」と話していた。

(2019年08月21日 21時30分 更新)

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