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ノートを手に豪雨被災路線リレー 学生らメッセージしたため鉄道旅

被災地へのメッセージを記したノートを手にする学生ら。今月6日にはJR岡山駅で“バトン”をつないだ
被災地へのメッセージを記したノートを手にする学生ら。今月6日にはJR岡山駅で“バトン”をつないだ
ツイッターで交流する鉄道ファンの学生らがつなぐノート。被災地へのメッセージがつづられている
ツイッターで交流する鉄道ファンの学生らがつなぐノート。被災地へのメッセージがつづられている
 短文投稿サイト「ツイッター」を通じて交流する鉄道ファンの学生らが、1冊のノートをバトン代わりに、昨夏の西日本豪雨で被害を受けた路線をリレーする鉄道旅を続けている。「#鉄路でつなぐ復興のみち」プロジェクトと銘打ち、ネットの世界でつながった若者たちが実際に顔を合わせ、被災地へのメッセージをつづったノートを手渡しする企画。10月のゴールに向けて、豪雨で一時不通となったJR伯備線や井原鉄道井原線などを巡っていく予定だ。

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 鉄道ファンの学生らが、西日本豪雨の被災地へのメッセージを書き込みながらノートを引き継いでいく鉄道旅は7月にスタート。10月にかけて、被害の大きかった中国、四国地方に加え、九州、近畿などの路線をリレーする約6千キロの行程だ。

 〈豪雨から1年。復興も進んでいますが、まだ不通区間もあり、道半ば。これから先、しっかりと復興が進むことを願っています〉

 ノートにこう記したのは香川大3年の鈴木耕太郎さん(20)=高松市。今月6日、JR岡山駅でノートを受け取り、瀬戸大橋線でこの日のゴール、坂出駅まで運んだ。

 今回の企画は、昨年末から半年かけて同じくノートをバトン代わりにつないだ日本列島縦断旅の続編として有志が計画。ツイッターで予定区間を知らせて希望者を募り、乗車後は駅構内などで次の区間の担当者にノートを手渡す試みだ。

 ノートは7月28日に鹿児島中央駅を出発し、九州を縦断して本州へ。西日本豪雨で大量の土砂が流入し、約5カ月間にわたって運転を見合わせたJR呉線などを経由して今月6日に岡山県入りした。その後は四国や近畿を回り、20日にはJR姫新線で再び岡山に入った。

 今後は9月中旬、甚大な被害を受けた倉敷市真備町地区を走る井原鉄道井原線を巡り、ゴールは広島県内で不通が続くJR芸備線の全線開通となる10月下旬を予定している。リレーには少なくとも30人程度が関わる見込みだという。

 ノートには車窓から見えるまちの様子もつづられており、メッセージはブログなどで紹介している。中心メンバーで近畿大1年の小椋将史さん(18)=岡山市北区=は「豪雨から1年以上たつが、今も多くの人が被災地に思いを寄せていることを伝えたい。旅で見つけた地域の魅力を発信し、観光振興にもつながれば」と話している。

(2019年08月20日 23時17分 更新)

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