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岡山で防災意識を高めるシンポ 災害や気候変動の関わりテーマに

自然災害と気候変動の関わりなどをテーマにしたシンポジウム
自然災害と気候変動の関わりなどをテーマにしたシンポジウム
 西日本豪雨など多発する自然災害と気候変動の関わりや備えをテーマにしたシンポジウム(山陽学園大、岡山大など主催)が20日、岡山市内であり、市民ら約100人が専門家の講演を通じて防災意識を高めた。

 前野詩朗岡山大大学院教授は、昨夏の豪雨について「地球温暖化の影響を受けたと推定されている」と指摘。温暖化による洪水リスクを軽減するため「河川の整備計画の目標を引き上げるとともに、緊急避難場所・経路の確保、住民による防災組織立ち上げなどが必要」と述べた。

 山陽学園大の白井信雄教授は、二酸化炭素の排出削減など最も厳しい温暖化対策を世界的に講じても2100年までに気温が平均2度上昇するとの試算を紹介。温暖化被害の軽減に向けた取り組みを自治体や事業所に促す気候変動適応法が昨年末に施行されたことに触れ「大半の市民が法自体を知らない。個人レベルでの備えを考えるためにも周知が求められる」と訴えた。

 九州大の小松利光名誉教授も「温暖化で降雨量や河川の流量が増えることは確実」とし「中小河川は特に防災の仕組みが不十分で、地元が軽視しがちなだけに危険性が高い」と警鐘を鳴らした。

(2019年08月20日 23時02分 更新)

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