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屋根に300年以上前の瓦5割超 備前焼瓦、閑谷神社本殿に残る

閑谷神社本殿に残っていた貞享期(上6枚)と元禄期の備前焼瓦
閑谷神社本殿に残っていた貞享期(上6枚)と元禄期の備前焼瓦
 岡山県教委は19日、老朽化に伴い保存修理を進めている備前市閑谷の閑谷神社(国重要文化財)本殿の屋根瓦に1686(貞享3)年の創建時と、間もない1700(元禄13)年ごろに製作されたとみられる備前焼瓦が全体の5割以上残っていることが分かった、と発表した。

 これまでにも同神社拝殿、幣殿と国特別史跡・旧閑谷学校の聖廟(せいびょう)校門の屋根で当時の備前焼瓦が見つかっているが、全体の1割超にとどまっていた。県教委文化財課は「神社本殿に残っている瓦はさらに保存状態が良く、備前焼瓦の耐久性の高さが改めて示された」という。

 屋根瓦のうち修理で取り外した平瓦2980枚を調べた。過去の調査で確認されている横筋模様が入った貞享期の瓦と同様だったことなどから28%に当たる826枚を1686年ごろのものと推定。「試砂作 元禄十三年」と刻まれたり、陶印(製作者のサイン)が入っていたりしていたため24%の709枚を1700年ごろの製作とみている。

 同神社は旧閑谷学校内にあり、学校創設者の岡山藩主・池田光政を祭っている。本殿は昨年10月から工事を行っている。

 24日には今回確認された瓦を現地で展示、解説する。修理現場も見られる。旧閑谷学校の入場料(大人400円、小中学生100円、65歳以上200円)が必要。問い合わせは特別史跡旧閑谷学校顕彰保存会(0869―67―9900)。

(2019年08月19日 12時36分 更新)

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