山陽新聞デジタル|さんデジ

豪雨復興支える真備のラーメン店 そば店主、工事関係者の活力に

「復旧工事に尽力する人たちの活力になれば」とラーメンを作る塩尻さん
「復旧工事に尽力する人たちの活力になれば」とラーメンを作る塩尻さん
 西日本豪雨被災地の復旧工事に携わる人たちが手軽に食事できる場を―と、倉敷市真備町地区でそば店を営む塩尻久彦さん(57)がラーメン店「Ramenya」を同地区で新たに出店し、親しまれている。岡山県外から来ている工事関係者も多い中、「町の復興を助けてくれている人たちへの恩返しに」との思いを込めている。

 自身の自宅兼そば店は被災を免れた塩尻さん。「真備のために汗を流す人たちにできることは」と考え、より安価でエネルギーになりやすいラーメンを思いついた。被災した借家跡地に保冷車の荷台を改造した店を構え、2月に営業を始めた。

 「安く、おいしく、飽きない」ラーメンを目指して試行錯誤。スープはたまりしょうゆのほか、だしの鶏ガラとカツオ、昆布など「絶対に外せない」6種を厳選して使用。必要最小限の素材でシンプルに、しかしそば店などの経験を生かしておいしく仕上げた「中華そば」(600円)を中心に提供する。

 客の約8割が工事関係者。福岡や千葉県など岡山県外からの人も多く、現場や出身地の話で盛り上がる。「知り合いの少ない土地で、気軽に話ができる場所でもありたい」と塩尻さん。毎日のように来る常連客も多いという。

 オープンには、塩尻さんに共感した10人以上の知人も協力。冷蔵庫やガスコンロ、流し台など大型の設備をはじめ、大半の備品を譲り受け、「地域を思い、感謝を伝えたいという心は多くの人が持っている」と話す。

 工事がある平日はラーメン店、土日祝日はそば店に戻る生活の塩尻さん。「真備の再建に尽力してくれている皆さんの体力と活力になれるよう続けたい」と店に立つ。

 「Ramenya」は平日午前11時~午後2時。問い合わせは同店(086―698―3551)。

(2019年08月19日 21時03分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ