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「おやつ」は江戸時代の慣習が語…

 「おやつ」は江戸時代の慣習が語源とされる。当時の食事は朝と夕の1日2食が一般的だった。その間を補うため、今の午後2時から4時ごろまでに当たる時刻「八つどき」に取っていた軽食に由来する▼どうやらおやつは人間の専売特許ではないらしい。野生のチンパンジーの子どもが、母親と一緒の食事以外にも独自に“おやつ”を食べているとみられることが分かった。京都市にある総合地球環境学研究所のチームが研究し今夏、国際学術誌で発表した▼チームは2011年から5年間、タンザニアの国立公園に生息する19組の母子の行動を観察した。食事の様子を分析した結果、子どもは全ての食事回数のうち約4割で、母親と違うタイミングで食事する間食が確認された▼母親と一緒の食事では栄養価の高い果実を食べる一方、間食の際は、手近にあって大人があまり食べない植物の茎などを口にしていた。消化器官が小さく一度にたくさん食べられないため、おやつが必要になるのではないかという▼気分転換をはじめ、脳を働かせるエネルギー源、職場のコミュニケーションのきっかけ…。人間にとって、おやつには小腹を満たすだけではない効用と魅力がある▼盆休みが終わって仕事再開モードの大人や、夏休みの宿題に追われる子どももいるだろう。おやつを味方に頑張りたい。

(2019年08月18日 08時00分 更新)

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