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「福島の今」避難者が思い語る 岡山で震災情報発信イベント開催

震災後の避難経験や福島への思いを語る4氏
震災後の避難経験や福島への思いを語る4氏
 東日本大震災と原発事故で被災した福島県の情報を発信するイベント「福島の今を伝える」が17日、岡山市内で開かれた。福島から岡山、広島県に移ってきた4人が思いを語り、発生から8年が過ぎた未曽有の災害を「風化させないで」と呼び掛けた。

 福島を離れ岡山、高梁、尾道市などで暮らしている人たちが登壇。「放射性物質による汚染状況に今も不安を感じている」「避難生活が長期化し、子どもたちは岡山が地元になっている。福島に戻っていいのか迷いがある」と複雑な心境を明かした。

 「福島の情報が岡山に伝えられなくなってきた」との指摘があり、「被災地に思いを寄せ、原発問題に関心を持ち続けてほしい」との声が上がった。

 イベントは福島で復興支援に当たっているNPO法人「シャローム」と岡山の音楽グループ「SILVER TONE(シルバートーン)」でつくる「福島の今と岡山をつなぐ委員会」が福島県の「県外避難者帰還・生活再建支援補助事業」として開催し、約70人が集まった。

 シャロームは全国各地でヒマワリの栽培を呼び掛け、種を福島に送ってもらい、障害者の授産事業などに役立てる「ひまわりプロジェクト」を展開。イベントには「ひまわり大使」としてシャロームの活動に参加している福島の児童生徒4人も参加し「復興が着々と進み、普通に生活ができているのに、風評被害が改善されません。福島の本当の現状を知ってほしい」と呼び掛けた。

 同プロジェクトに賛同している岡山のアーティスト3組による音楽ライブもあった。

 出演したのはボーカルユニットの「SILVER TONE」、真庭市を拠点とする三線の女性アーティスト「hull(ハル)」、“岡山歌っ子”として活躍している8歳の「すずちゃん」=倉敷市。それぞれ被災地へのメッセージを込めた歌を披露した。



(2019年08月17日 22時41分 更新)

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