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倉敷の玩具館「日本の歳時記」展 ねぷた模型や流しびな並ぶ

弘前扇ねぷたの模型(右上)など祭りや年中行事の玩具が並ぶ会場
弘前扇ねぷたの模型(右上)など祭りや年中行事の玩具が並ぶ会場
素朴な表情が愛らしい鳥取市用瀬町の「流しびな」
素朴な表情が愛らしい鳥取市用瀬町の「流しびな」
 国内の祭りや年中行事をテーマにした企画展「郷土玩具にみる日本の歳時記」が、倉敷市福田町福田の諸国郷土玩具館で開かれている。各地の風習が表れた手作り人形などから、祭りの熱気や節句に込めた人々の思いが伝わってくる。31日まで。

 今月で開館12周年を迎えた記念企画。正月のたこ、春の節句人形、夏、秋祭りの玩具など四季ごとに計約300点を並べる。

 ひときわ華やかなのが弘前扇ねぷたの模型。青森県弘前市で8月にある夏祭りの山車を模してあり、三国志の武将が入り乱れる武者絵が、赤や青の原色で迫力満点に描かれ、高揚感が伝わる。鳥取市用瀬(もちがせ)町の節句人形「流しびな」は、米俵のふたに男女の人形を入れて川や海に流すことで無病息災を願う伝統行事に使われ、素朴な表情が愛らしい。

 ほかにも、赤か黒の装束が多い中で珍しい白い衣装をまとった島根県出雲市の天神人形、秋田県横手市で2月にある祭りで豊作などを願い神社に奉納される祝儀棒「ぼんでんこ」など、地域性豊かな玩具がずらり。倉敷市中島の松村茂也さん(83)は「展示を見ると各地を旅しているような気持ちになる」と見入っていた。

 森岡敏正館長(67)は「伝統が廃れていく中、文化や風習を後世に残そうとする作者の思いを感じてほしい」と話す。

 不定休。午前10時~午後4時。一般300円、小中学生150円。問い合わせは同館(086―455―7873)。

(2019年08月17日 16時50分 更新)

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