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商いには疎い身ながら、食品の廃…

 商いには疎い身ながら、食品の廃棄がもったいないだけでなく、どれほどの利益を失わせているか痛感する。きのうの本紙経済面に掲載された、大手コンビニ・ファミリーマートによるウナギ弁当販売に関する話題である▼今年、土用の丑(うし)の日(7月27日)の弁当を完全予約制にしたところ、販売額は約2割減ったものの、店の利益は平均約7割増えたという。「食品ロス」解消の効果は想像以上に大きい▼予約制と知らず買えなかった客もいただろう。ただ、ウナギという資源の深刻な先細りに目を向ければ、もはや利便性だけを言ってはいられまい。大切な食材を無駄にしてきたやり方が変わるといい▼高根の花と庶民の味方という違いこそあれ、同じ水産資源で先行き不安が強まっているのがサンマである。日本近海ではこの時期に北海道や東北沿岸部を南下し、漁が本格化する。秋の味覚の代表格だ▼ところが近年は深刻な不漁が続く。乱獲も一因とみられ、来年から北太平洋で国際的な漁獲枠を設けることが先月決まった。日本や中国、台湾など8カ国・地域が合意した▼身近な魚がいつのまにか高級魚になり、気が付けばウナギと同じ絶滅危惧種に…。そんな道をたどらぬことを願うばかりだ。これからの時季、食卓に上る機会も増えよう。限りある資源に思いをはせながら味わいたい。

(2019年08月17日 08時00分 更新)

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