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美咲で「ゴーサマ」駆ける護法祭  天下太平や五穀豊穣願う

紙手をかぶり、境内を駆け回るゴーサマ
紙手をかぶり、境内を駆け回るゴーサマ
 神が人に乗り移った「護法実(ごほうざね)(ゴーサマ)」が境内を駆ける奇祭・護法祭(岡山県重要無形民俗文化財)が14日深夜から15日未明にかけ、同県美咲町両山寺の二上山両山寺(井上観賢住職)であり、天下太平や五穀豊穣(ほうじょう)を願った。

 同祭は、鎌倉時代の1275(建治元)年に始まったとされ、ゴーサマが年に1度、地上で行う“お遊び”。邪魔をして捕まれば災難が降りかかると伝わる。ゴーサマを務めるのは、5年連続となる津山市出身の会社経営白川晃太郎さん(46)=大阪市阿倍野区=で、7日から水ごりをするなどして身を清めてきた。

 本堂で神事が行われた後の15日午前0時半ごろ、半紙で作った「紙手(しで)」をかぶったゴーサマが現れ、たいまつの炎だけが照らす厳かな雰囲気の境内を約50分間、走り回った。見物客は、護法実が近づいて来ると、悲鳴を上げて逃げ惑っていた。

 家族4人で訪れた岡山市の小学5年男子(10)は「ゴーサマは、本当に神様が乗り移ったように思え、人じゃないようだった。近くを通った時は捕まらないようにした」と話した。

(2019年08月15日 19時22分 更新)

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