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「真備の絆」のサッカーで復興を 住民や出身者らシニアチーム結成

倉敷市真備町地区の住民や出身者らでつくる「パルティーレ真備」のメンバー
倉敷市真備町地区の住民や出身者らでつくる「パルティーレ真備」のメンバー
 昨年7月の西日本豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市真備町地区の住民や出身者が中心となり、サッカーのシニアチームを立ち上げ、活動している。被災を機に再会した幼なじみらが「スポーツで地域の絆を」と奮起。ボランティア活動にも励んでおり、ユニホームに入れた「真備」の文字に復興への願いを込める。

 岡山シニアサッカーリーグに所属する「パルティーレ真備」。40代から60代までの29人が所属しており、自宅や実家が浸水被害に遭ったメンバーもいる。

 総社高サッカー部OBの清水始さん(51)が、被災した真備町地区の実家を片付けていた時に、同様に被害を受けた中高校のチームメートと再会したのがきっかけ。先が見えない状況に沈んだ空気を感じた清水さんが「元気が出る場所をつくりたい」と結成を呼び掛けた。

 勤務するトマト銀行(岡山市北区番町)に相談し、休部状態だった企業チームを母体にする形で1月に発足。現在は月2、3回の公式戦をこなす。

 三十数年ぶりにボールに触るメンバーもいるが、試合では互いに声を掛け合いグラウンドを駆け回る。豪雨被害があった高梁市を拠点に活動するサッカー女子・チャレンジリーグの吉備国大シャルムとも2月に練習試合を行い、交流を深めた。

 5、6月には、メンバー有志でブドウ農家らの復旧を支援するボランティアを実施。サッカー以外にも活動の輪を広げている。

 チーム名のパルティーレは、イタリア語で「出発」の意味。清水さんは「サッカーで前向きな気持ちになれた。仲間に感謝し、できることからやっていきたい」と話している。

(2019年07月31日 14時12分 更新)

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