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事故の加害者に謝罪してほしい

Q:先日、信号待ちをしていたところ、後ろから追突される事故に遭いました。3カ月ほど通院したのですが、加害者からは一度も謝罪をしてもらえません。加害者に謝ってもらうことはできるのでしょうか。

A:憲法で思想良心の自由保障 加害者に謝罪を強制できない

 加害者が謝罪しないので納得できないという相談は比較的多いです。確かに道徳に照らすと、他人に迷惑をかけたのですから、謝罪すべきと考えるのは通常のことだと思われます。

 しかし交通事故の場合、保険会社が示談の代行をするため、加害者は保険会社から「被害者と接触しないでください」と釘を刺されることがよくあります。また、憲法で思想良心の自由が保障されていることなどから、法律上は交通事故の加害者に対して被害者への謝罪を強制させることができないのです。そのため謝罪するかしないかは、加害者の道徳心に委ねられるのです。

 では被害者にできることはないのでしょうか。

 被害者にできることは、できる限り正当な額の慰謝料を請求することです。保険会社は通常、低い金額の慰謝料しか提示しません。一方、弁護士が交渉する場合は裁判の基準を参考に、正当な額の慰謝料を請求することが可能です。正当な額を知りたい場合は、弁護士などの専門家に相談してみてください。

 なお加害者は法律上、謝罪を強制されませんが、謝罪をしないと被害者に重篤な傷害を負わせてしまった場合などは罪が重くなる可能性がありますのでご注意ください。

(2019年07月25日 12時56分 更新)

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