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井原線橋脚に絵を描く活動再始動 30日完成目指す真備中美術部員

真備中の創立50周年を記念して制作中の絵画=14日
真備中の創立50周年を記念して制作中の絵画=14日
目録の贈呈式で感謝の言葉を述べる真備中美術部員たち=14日
目録の贈呈式で感謝の言葉を述べる真備中美術部員たち=14日
 倉敷市真備町地区を通る井原線の橋脚に、地元・真備中の美術部員が絵を描くプロジェクトが再始動した。昨年7月、同中の創立50周年を記念して着手する予定だったが、西日本豪雨で一帯が浸水したため頓挫。母校や自宅の被災を乗り越え、現場に集まった部員たちは「卒業して一緒に描けなかった先輩の分まで頑張って仕上げたい」と意気込んでいる。

 キャンバスとなるのは吉備真備駅東の橋脚で、絵のサイズは縦3メートル、横1・5メートル。今春卒業した部員たちが豪雨前に完成させていた図案を踏襲し、「50」の数字とともに郷土の偉人・吉備真備らが真備町地区と真備中の将来を優しく見守っている様子を描く。倉敷真備ライオンズクラブ(LC)から足場や塗料の提供を受けて2日に作業を開始。30日の完成を目指して約20人で取り組んでいる。

 同LCは、2005年から地域活性化に向け、同中美術部などと連携して井原線橋脚での絵画制作を推進しており、これまでにも複数の作品を残してきた。昨年の豪雨で同町有井の事務局が水没し、財政的に厳しい状況は続くが、武本圭介会長(75)=同町地区=は「地元の子どもたちの頑張りを応援したい一心で、見舞金などを優先的に充てた。活動の一助になれて本当によかった」と目を細める。

 14日、橋脚近くで武本会長が部員たちに目録を贈呈。リフォームが終わり、同町地区の自宅に戻った美術部長の3年丸山ひな梨さん(14)が代表で受け取り「支援に対する感謝や卒業した先輩たちの思いを胸に、地域の復興を後押しできるような作品をつくりたい」と意欲を語った。

(2019年07月18日 16時47分 更新)

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