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義母の療養看護、財産寄与ある?

Q:私は、夫の母の療養看護をしているのですが、夫の母が亡くなった際、夫の母の財産を分けてもらえないのでしょうか。

A:新法は3親等内の姻族にも特別寄与料の請求権認める

 旧法のもとでは、寄与分は相続人にのみ認められていたため、夫の母が亡くなった場合、被相続人(夫の母)の財産の維持または増加に寄与したとしても、遺産分割手続において、相続人でない妻が寄与分を主張したり、何らかの財産の分配を請求したりすることはできませんでした。

 そこで新法は、①被相続人に対して無償で療養看護その他の労務の提供をしたことにより、②被相続人の財産の維持または増加について特別の寄与をした、③被相続人の親族(相続人、相続放棄者、廃除・欠格者を除く)―に特別寄与料の支払請求権を認めています。 なお「親族」とは、6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族をいいます。

 本件は③に該当するので、①②の要件を満たせば相続開始後、相続人に対して特別寄与料の支払いを請求できます。まずは当事者間で協議し、協議が調わないか協議ができないときは、家庭裁判所に対して協議に代わる処分を請求することができます。

 ただし新法では、特別寄与者が「相続の開始及び相続人を知った時から6ヵ月を経過したとき、又は相続開始の時から1年を経過したとき」は、特別寄与料を請求できないと定められていますのでご注意ください。

 特別寄与料についてほかにも規定がありますので、詳しくは、弁護士への相談をお勧めします。

(2019年07月11日 10時59分 更新)

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