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バラ酵母から「パン種」を商品化 福山の産学官「リッチな食感」

バラの酵母を使ったパン種を披露する(左から)ホシノ天然酵母パン種の土田耕正社長、久冨教授、中島社長
バラの酵母を使ったパン種を披露する(左から)ホシノ天然酵母パン種の土田耕正社長、久冨教授、中島社長
 福山市花・バラから取れた酵母を使った「パン種」を、地元の産学官が商品化した。焼き上がりは、バラの香りこそしないものの、もっちりしっとりとしたリッチな食感。全国の製パン、製菓業者へPRするほか、2024年に市内で開かれる世界バラ会連合世界大会(世界バラ会議)でも広めたい考え。

 商品名は「ホシノ薔薇(ばら)酵母パン種」。小麦粉や酵母などがミックスされ、1袋(500グラム入り)2376円。開発に関わった「ぬまくま夢工房」(御船町)で販売し、同社インターネットでも扱っている。

 同社や福山市、福山大が、バラを活用した新たな特産品をつくろうと、13年から開発を進めていた。同大の久冨泰資教授(微生物学)が、市園芸センター(金江町藁江)のバラから1305株の酵母を採取。パン作りに適した発酵力をもつ品種を探し続け、16年に「ミスターリンカーン」の酵母に決めた。パン種製造販売業・ホシノ天然酵母パン種(東京)に協力を仰ぎ、当初から6年がかりで商品化にこぎ着けた。

 2日に市内で試食会があり、バラ酵母入りパン種を使ったパンを食べた同市、会社員女性(35)は「生地がしっとりしていて、甘みも感じた。とてもおいしい」とお気に入りの様子。

 ぬまくま夢工房の中島基晴社長は「多くの人や業者においしいパンを作ってもらい、存在が広く知られるようになれば。福山の宣伝にもつなげたい」と話している。

(2019年07月09日 18時55分 更新)

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