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美観地区「虹色商店」本オープン 障害者と地域を結ぶカフェに

倉敷市美観地区にオープンした虹色商店の店内
倉敷市美観地区にオープンした虹色商店の店内
菓子工場で芋を調理する施設利用者ら
菓子工場で芋を調理する施設利用者ら
蜜芋ペーストを使ったクレープ
蜜芋ペーストを使ったクレープ
 倉敷市美観地区に今月、しっとりした食感と甘さで人気の早雲蜜芋を使ったスイーツなどが売りのカフェ「虹色商店」が本オープンした。同市内の障害者就労継続支援事業所の利用者たちが商品を手掛け、店舗スタッフとしても働いており「地域や観光客と障害者を結ぶ“虹の懸け橋”に」と張り切っている。

 障害者の自立支援に取り組む協同組合「レインボー・カフェ・プロジェクト」(山田弓美代表理事)が「社会参加への意欲が増すように」と発案。倉敷市まちづくり基金の助成を受け、同市東町の古民家1階(約70平方メートル)を改修。3月のプレ開業に続き今月9日、正式開店した。

 扱うのはカフェメニューと雑貨。中でも、井原市の組合員が栽培した早雲蜜芋を使った菓子がメインで、季節の果物に蜜芋ペーストを添えたクレープなどが楽しめる。グラッセやマドレーヌ、いもけんぴなど菓子約10種の店頭販売もある。雑貨は岡山県内外の事業所で作られたブローチ、ガラスコップなどを組合が仕入れた。

 商品は、同市白楽町の3階建てビルを賃借した菓子工場で製造。市内の就労継続支援A、B型事業所5施設の利用者15人が、芋の皮むきから菓子の製造、梱包(こんぽう)までを行い、虹色商店などに配送している。

 スタッフとして働く女性(22)=同市=は「自分たちが作った商品が売れるとうれしい。障害の有無でなく、味で評価されるので、一層やりがいが持てる」と笑顔を見せる。

 今後は、利用者が考えた菓子を扱うなど、徐々に作業内容を広げていく予定。昨年までに倉敷市などで起きたA型事業所の経営破綻に伴う利用者の解雇問題を念頭に、山田代表理事は「障害者が働く喜びを感じつつ、安心して就労できるモデルにしたい」と力を込める。

 営業時間は午前11時~午後5時。火曜定休。問い合わせは同店(086―422―3900)。

(2019年06月27日 16時30分 更新)

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