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児童に戦争題材の絵本読み聞かせ 美作第一小で岡山空襲の日を前に

「かえってきたつりがね」の朗読を真剣な表情で聞く4年生
「かえってきたつりがね」の朗読を真剣な表情で聞く4年生
 岡山空襲の日(29日)を前に、美作市の市民グループ「みまさか朗読の会」が26日、戦争を題材にした絵本の読み聞かせを美作第一小(湯郷)で行い、児童が戦争の悲惨さや平和について考えた。

 会員9人が朝の読書の時間を使い、各学年の教室に分かれて朗読。児童が見やすいよう、絵本をテレビ画面に映した。学年ごとに題材を変え、2年生は太平洋戦争中に餓死したゾウの実話「かわいそうなぞう」、5年生では2歳で被爆し「原爆の子の像」のモデルになった佐々木禎子さんの生涯を描く「おりづるの旅」を読んだ。

 4年生の教室では、銃弾を作るために没収された寺の釣り鐘にまつわる物語「かえってきたつりがね」を、中島房枝さん(60)=同市=が抑揚のきいた語り口で読んだ。児童35人は、旧日本軍が釣り鐘を持ち去るシーンや主人公の一人が広島で被爆し死んでしまう場面などを真剣な表情で聞き入っていた。

 4年女児(9)は「大切な物が持って行かれたり友だちを失ったり、戦争は怖いものだけど、もっと勉強しないといけないと思った」と言う。

 有元康子会長は「戦争を体験した人が少なくなっていく中、本はその記憶を伝える重要な財産。子どもたちが心にとどめてくれればうれしい」と話した。

 岡山空襲は1945年6月29日、岡山市中心部が米軍の爆撃を受け、1700人以上が亡くなった。

(2019年06月26日 17時43分 更新)

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