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豪雨で失った卒業証書を再交付 清心女子大が真備の後藤さんに

再交付された卒業証書・学位記を手にする後藤さん
再交付された卒業証書・学位記を手にする後藤さん
 昨年7月の西日本豪雨で倉敷市真備町地区の自宅が浸水した団体職員後藤瞭歩(あきほ)さん(23)に22日、母校のノートルダム清心女子大(岡山市北区伊福町)から「卒業証書・学位記」が再交付された。被災で一度は失った“学生時代の証し”。再び手にすることができ、後藤さんは「思い出がよみがえるよう。感謝してもし切れない」と言葉を詰まらせた。

 後藤さんは同大文学部現代社会学科で学び、2018年春に卒業。中学と高校の教員免許を取得するなど、充実した4年間を過ごした。

 豪雨の際は自宅2階まで水が押し寄せ、家族4人で窓から救出された。みなし仮設住宅で約7カ月暮らし、建て直した自宅に戻ったのは3月中旬。生活再建に追われる一方、全て失ったとの喪失感が強まっていたという。

 同大は、後藤さんと再会した教員を通じて事情を知り、再交付を決定。この日、原田豊己学長が学内で後藤さんに卒業証書と卒業アルバムを手渡し、「多くの人が応援していることを忘れないで」と語り掛けた。

 同大で卒業証書の再交付は初のケース。今後、災害救助法の適用地域に住む卒業生が被災した場合、同様に対応するという。

 岡山県内では、山陽学園短大(岡山市)と美作大(津山市)も、豪雨で卒業証書を失った卒業生各1人に再交付している。

(2019年06月22日 22時29分 更新)

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