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倉敷移住 真備の復興を応援 北九州出身の看護師永田さん

豪雨から1年となるのを前に、改めて支援活動への意気込みを語る永田さん
豪雨から1年となるのを前に、改めて支援活動への意気込みを語る永田さん
 西日本豪雨で被災した倉敷市真備町地区の復興を応援しようと、岡山県外から単身移住して支援に当たる女性看護師がいる。北九州市出身の永田愛さん(34)=倉敷市。豪雨後間もなく倉敷入りし、住民の体調を気遣いながら支援ニーズを掘り起こす活動を続けており「真備は今や第二の古里のような特別な場所。今後も力を尽くしたい」と意気込む。

 昨年7月、友人が営む早島町内の宿泊施設に偶然滞在していた。町民や宿泊客が真備町地区で連日清掃ボランティアに当たり、泥まみれになって帰ってくる姿を見て被害の大きさを実感。「自分も何かしなければ」と現地に向かった。

 倉敷市災害ボランティアセンター(当時)の要請で、真備町有井にあったセンターの現地施設へ。看護師として熱中症患者やけが人の対応に当たる傍ら、支援者に作業を割り振るマッチングやニーズ調査を担った。小学生の頃、故マザー・テレサの伝記を読んで看護師を志したという永田さん。住民からの「ありがとう」の言葉に加え、困っている人のため懸命に汗を流す全国の“仲間”の存在に「活動意欲をかき立てられた」と振り返る。

 既に勤務先の病院を退職していたこともあり、4日間の予定だった滞在を延長。生活資金を確保するため、市内の福祉施設やカフェでアルバイトをしながら支援を続けた。

 地域を毎日歩き、交流を深める中で「ふとした時に様子が気になり、会いに行きたくなる住民が増えた」と笑う。今春、ついに住民票を倉敷市へ移し、NPO法人・岡山NPOセンター(岡山市)の一員となって被災者と民間支援団体を結ぶ調整業務も始めた。

 豪雨から間もなく1年。施設の復旧が進む一方、自宅を離れて仮設住宅で暮らす人は依然多く、コミュニティーの再生など新たな課題も浮上する。「これからも地域に寄り添い、復興を見守っていく」。節目を前に、改めて思いを強くしている。

(2019年06月20日 18時09分 更新)

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