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県が調査基に通学路の安全強化 県議会で知事表明、柵など設置へ

 6月定例岡山県議会は19日、一般質問を続行。上田勝義(自民、井原市・小田郡)、吉田徹(公明、倉敷市・都窪郡)、渡辺知典(自民、浅口市・浅口郡)、河野慶治(同、真庭市・真庭郡)の4氏が県政の課題をただした。伊原木隆太知事は、大津市の交差点で保育園児が死傷した交通事故を受けて実施した緊急調査を基に通学路の安全強化策をまとめ、8月以降をめどにガードレールやガードパイプの設置などを始めることを明かした。

 上田氏は、登下校時の児童生徒の安全確保に対する取り組みを聞いた。県は5月14日~今月7日、岡山市を除く県管理の国道や県道交差点など70カ所の危険度を備前、備中、美作の3県民局ごとに点検。知事は「交差点の防護柵設置状況などの調査を終えた。県警などと連携して必要な対策を早急に実施する」と答えた。

 県によると、危険箇所数は集計中だが、交通量が多く、歩道と車道の間に防護柵がない場所もあった。今後、県教委や県警などと設けている連絡会議で具体的な対策を協議し、実施する。県内ではこれまで、岡山、赤磐市などが対策実施の方針を示している。

 吉田氏は、県教委が2015年度に教員の負担軽減の一環で導入した「教師業務アシスタント」の効果を質問。鍵本芳明教育長は162の小中学校で、地元住民がアシスタントとして事務作業を代行していると説明し、「18年度の配置校では、17年度比で教員1人当たり1週間で約70分の時間外勤務が縮減された」と成果を示した。

 渡辺氏は、認知症高齢者の行方不明事案で市町村や民間と連携した広域的な対策について尋ねた。知事は市町村域を越えるケースに備え、バスやタクシーといった交通系をはじめとする12事業者や全市町村と連絡網を整備したとし「迅速に協力を依頼できる体制の拡充を図る」と述べた。

 河野氏は、外国人旅行者の県北への回遊や滞在が大きな課題とし、県内での宿泊を組み込んだ外国人向けツアーを企画する旅行会社にバス・宿泊費の助成を提言した。小林健二産業労働部長は、岡山桃太郎空港に国際線が就航する4カ国・地域からの団体旅行へ助成事業を実施していることなどを挙げ「広域的な周遊を促すため、効果的な取り組みを研究したい」と答えた。

(2019年06月19日 22時52分 更新)

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