山陽新聞デジタル|さんデジ

医療理解増進で文部科学大臣表彰 川崎医科大の森谷教授と中村課長

8月に開催する「夏の子ども体験教室」に向けて打ち合わせをする森谷教授(右)と中村課長
8月に開催する「夏の子ども体験教室」に向けて打ち合わせをする森谷教授(右)と中村課長
医療器具を使って外科医の仕事を体験する参加者=2018年8月
医療器具を使って外科医の仕事を体験する参加者=2018年8月
「夏の子ども体験教室」のちらし
「夏の子ども体験教室」のちらし
 医療への関心を深めてもらおうと、川崎医科大(倉敷市松島)が毎年主催する人気イベント「夏の子ども体験教室」。その企画・運営を初回の2009年から担う同大の森谷卓也教授(59)=病理学=と中村信彦課長(56)が今春、文部科学大臣表彰(理解増進部門)を受けた。2人は受賞を励みに、今年も8月の開催に向けて準備を進める。

 体験教室は小中学生対象。人体の臓器標本など数千点を保有する全国屈指の医学展示施設・同大現代医学教育博物館(同所)やドクターヘリの見学をはじめ、医療器具を使った医師や看護師の職業体験で構成する。医学教育の裾野拡大に向け、学生の利用が中心だった同博物館の有効活用策を検討する中で生まれた。

 「当時これだけの規模の体験教室は全国でも珍しく、反響は非常に大きかった」と森谷教授。初回は1日限りで施設見学と人形を使った心肺蘇生や聴診体験を企画したところ、80人の定員を大幅に上回る約千人から応募があり「想定外のニーズに驚いた。急きょ2週間後にも開いて対応したのを覚えている」と振り返る。

 以降、開催を2日間に増やすとともに、超音波メスを使った模擬手術をコースに取り入れるなど体験内容も充実。毎回応募者が定員を上回る人気行事として定着してきた。「医学への興味が湧いた」「看護師になりたくなった」との感想も寄せられ「体験教室への参加がきっかけで川崎医科大に入学する学生も増えている」と中村課長は手応えを語る。

 「参加した子どもたちの生き生きした表情がエネルギーの源」と2人。晴れの受賞に「運営に協力してくれるスタッフへの感謝と、約10年にわたる取り組みが評価された喜びを胸に、これからも充実したプログラムを届けたい」と意気込む。

 8月に「夏の子ども体験教室」応急処置や内視鏡模擬手術

 今年の「夏の子ども体験教室」は8月20、21日に同大などで開催する。

 工作を通じて腹式呼吸のメカニズムを学ぶ「からだのしくみ」(小学1~4年)▽がれきに見立てた段ボールをかき分けてけが人を見つけ、手当てや心臓マッサージを施す「応急処置」(同3年以上)▽手術着姿で内視鏡の模擬手術に挑戦する「外科医」(同5年以上)▽注射器や包帯の扱い方を学ぶ「看護師」(同)―の4コースから一つを選ぶ。同大教授による講演、施設見学など全コース共通のプログラムもある。

 両日とも同じ内容で午前9時~午後3時15分。今月24日までに川崎学園ホームページから申し込む。無料。定員は各日子ども80人(1人当たり付き添い1人が必要)で、応募多数の場合は抽選。問い合わせは同学園(086―462―1111)。

(2019年06月18日 16時04分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ