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詩情あふれるロシアの近代絵画 岡山県立美術館特別展が会期終盤

ロシアの風景や風俗を描いた伸びやかな作品を楽しむ人たち
ロシアの風景や風俗を描いた伸びやかな作品を楽しむ人たち
 岡山県立美術館(岡山市北区天神町)で開かれている特別展「国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア」は会期終盤を迎えた。11日も県内外から友人グループや親子連れが足を運び、詩情あふれる作品世界に浸っていた。

 帝政が揺らぎ革命に向かう時代、日本では幕末、明治、大正初期に当たる頃のロシア近代絵画72点を紹介。広大な自然から貧しい生活まで祖国の現実を真っすぐ描き、上流階級のものだった絵画を移動展覧会を通じて民衆に広げた団体・移動派を軸に展覧する。

 会場には、静寂に包まれたゲルマーシェフ「雪が降った」、白いドレスの女性が神秘的なクラムスコイ「月明かりの夜」といった風景画や肖像画のほか、音楽に乗って踊るおじいちゃんと幼い孫、真剣にジャムを作る老夫婦などを情愛たっぷりに捉えた風俗画も並ぶ。

 尾道市から訪れた男性(58)は「ロシアの絵がこれだけそろう機会はないので楽しみに来た。深い森や野原みたいな地味な中にもハッとする描写があるのがいい」と話していた。

 16日まで。県立美術館、山陽新聞社主催。

(2019年06月12日 09時49分 更新)

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