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井原出身2人の復興願い込めた歌 藤川さん話題曲、千鳥ノブさん作詞

「あの日あの時」を収めたファーストアルバムを手にする藤川さん=東京都内
「あの日あの時」を収めたファーストアルバムを手にする藤川さん=東京都内
「あの日あの時」のミュージックビデオの一場面。作詞を手掛けたノブさんが出演している
「あの日あの時」のミュージックビデオの一場面。作詞を手掛けたノブさんが出演している
 井原市出身の歌手藤川千愛さんが、5月にリリースしたファーストアルバムの1曲が話題を呼んでいる。西日本豪雨で被災した故郷を思い、同郷の先輩でお笑いコンビ・千鳥のノブさん(39)に作詞を依頼した「あの日あの時」だ。24歳の誕生日を迎えた6日には、岡山で初となる凱旋(がいせん)ソロライブの開催が7月に決定。「大好きな歌で一人でも多くの人を元気づけたい」と心待ちにしている。

 藤川さんとノブさんは共に、豪雨で広範囲が浸水した井原市芳井町地区の出身。同じ幼小中高で学び、藤川さんの祖父とノブさんの父親が互いの家を行き来するなど家族ぐるみの付き合いがあったという。

 豪雨で傷ついた古里の姿に胸を痛めた藤川さんは昨秋、ツイッターを通じてノブさんにメッセージを送った。〈復興を後押しする楽曲を作りたい。歌詞を書いていただけませんか〉。初めての作詞依頼に驚きつつも快諾したノブさん。「悩みながら試行錯誤した。やっぱり地元って大事だなという思いを歌詞にした」と振り返る。

 ♪ 覚えているんだよ あの場所の色 匂い

 さびの一節にこんなフレーズが登場する作品には小田川を連想させる川や、紅葉の名所・天神峡に架かる「紅葉橋」といった古里の景色が随所に織り込まれ、バラード調のメロディーに乗った藤川さんの澄んだ声が郷愁を誘う。

 ファーストアルバム「ライカ」は5月20日付のオリコン週間チャートでアルバム部門の10位にランクイン。所属事務所によると「あの日あの時」には豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市真備町地区の住民から「勇気づけられた」とのメッセージが届いたという。

 ライブは7月14日、岡山市北区中央町のライブハウス「岡山クレイジーママキングダム」で開く。「私はこれまで、つらいときに音楽に支えられてきた。たくさんの人の心に響くような歌を届けたい」と話す。



 岡山でのライブの問い合わせはキャンディープロモーション岡山(086―221―8151)。

 ふじかわ・ちあい 演歌歌手だった祖父の影響で3歳の頃から歌手を目指す。笠岡商業高を卒業後、1年間の地元自動車部品メーカー勤務を経て上京し、2015年にアイドルグループ「まねきケチャ」のボーカルとしてデビュー。昨年11月からソロ活動を始めた。「あの日あの時」のミュージックビデオは母校や井原線、小田川沿いの桜並木、天神峡などで撮影され、インターネット上で公開中。

(2019年06月06日 23時14分 更新)

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