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世界の“カミキリムシ”標本1万点 倉敷・自然史博物館に研究家寄贈

カミキリムシの標本や虫網などが並ぶ新着資料展
カミキリムシの標本や虫網などが並ぶ新着資料展
 倉敷市立自然史博物館(同市中央)は、岡山市のアマチュア昆虫研究家黒田祐一さん(2014年没)が世界中から収集した昆虫標本の寄贈を受け、新着資料展として公開している。カミキリムシを中心に1万340点に上る貴重な標本が昆虫ファンらを驚かせている。

 黒田さんは内科医の傍ら、カミキリムシの研究で知られた。遺族が18年3月、長年にわたり国内外で集めた昆虫標本をはじめ、研究道具や文献などを同博物館に寄贈。整理が進められていた。

 標本展示では、環境省の国内希少野生動植物種・フサヒゲルリカミキリ(真庭市産)や、同博物館所蔵のカミキリムシ標本では最大のオオキバウスバカミキリ(体長13・5センチ、ペルー産)が目を引く。黒田さんが新種認定に一役買い、その名を取って名付けられたカミキリの一種・ピゴストランガリアクロダイ(台湾産)も並ぶ。

 道具は、長さ8メートルもある巨大な虫網や標本を撮影する装置、パソコンが普及する前のラベル専用の活字セットなどがそろう。黒田さんが学会誌に論文を寄稿した際のカミキリのスケッチもあり、レベルの高い研究活動の一端が垣間見える。

 多くの昆虫ファンらが詰め掛けており、市内小学校の1年男子児童(6)は「名字が虫の名前に使われていてすごい。大きい網とか道具も面白かった。僕も将来は昆虫博士になりたい」と話した。

 7月7日まで。月曜休館。

(2019年06月01日 10時12分 更新)

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