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認知症の人が接客 店内に笑顔 津山にレストラン「開店」

認知症の人が接客したレストラン
認知症の人が接客したレストラン
 認知症の人が接客する岡山県内初の「注文をまちがえるかもしれないレストラン」が22日、津山市内に“開店”した。ミスがあっても客が温かく受け入れ、認知症の人も明るく対応し、店内に笑顔が広がった。

 認知症になったからといって、何もできなくなるわけではないことを知ってもらうのが狙い。市内の通所施設を利用する70~90代の男女6人が、同市本町のイタリア料理店で補助スタッフの力も借りながら接客。ランチセットと飲み物を選ぶ注文を受け、できた料理を座席に運んだ。食べ終わった皿なども手際よく片付けた。

 2部制で計32人の客が訪れた。客は同じ料理が二つ運ばれてきても「もうありますから、あちらに」と正しい配膳先を伝え、コーヒーと紅茶を間違えた場合は隣席で交換した。認知症の人が、注文を誤らないよう客に紙を渡して書いてもらう場面も見られた。

 「デザートが2回来たが、全く問題ない。やる気と役割があると認知症になっても明るく働けることが分かった」と大学2年の女子学生(19)。接客した女性(93)は「みんな喜んでくれて楽しかった」と話した。

 レストランは、東京での先行例を参考に、津山市地域包括支援センターの呼び掛けで開催した。7、9月にも各1日開く。

(2019年05月23日 00時32分 更新)

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