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真備の被災小中復旧6月本格着手 保護者「元の学校で卒業式を」

6月に復旧工事が本格化する真備東中の校舎
6月に復旧工事が本格化する真備東中の校舎
川辺小の復旧工事期間などを協議した打ち合わせ=同小の仮設校舎
川辺小の復旧工事期間などを協議した打ち合わせ=同小の仮設校舎
 倉敷市真備町地区にあり西日本豪雨で被災した4小中学校のうち、川辺小、真備東中が6月、校舎の復旧工事に本格着手する。残りの箭田小、真備中も年内に着工し、4校いずれも来年3月末までに終える計画。保護者からは「本年度の卒業式は、被災前と同じ学校で行ってほしい」との要望が上がっている。

 川辺小、真備東中は6月上旬までに、工事で生じる騒音や粉じんを防ぐための仮囲いを設置する。それ以降、校舎、体育館、プール付属室といった各施設で、壁や床、電気設備の工事を進めていく。主要部分は10月末までに完成する計画。

 川辺小と真備東中は昨年7月の豪雨で1階部分が水没した。箭田小と真備中は2階床上まで浸水しており、市教委によると被害がより大きいことなどから、着工までもう少し時間が必要という。いずれも他の小中学校の敷地内に設けた仮設校舎などで授業を再開している。

 復旧工事費は4校で27億円余り。うち3分の2を国、3分の1を市が負担する。市の実質的な負担額は交付税措置により、さらに減る見込みという。

 今月17日には、川辺小の建設業者やPTA、市教委を交えた初めての打ち合わせが、薗小にある仮設校舎で行われた。約20人が出席し、工期や期間中のグラウンドの利用などについて話し合った。

 川辺小PTAの小田祐三会長(41)は「学校は川辺地区の中心部にあり、保護者も地域住民も復旧を心待ちにしている」とし、「特に児童から『卒業式は通い慣れた場所でやりたい』との声が強い。ぜひ、本年度は川辺小の体育館で行ってほしい」と訴える。

 要望に対して市教委教育施設課は「復旧工事の進捗(しんちょく)状況を見て、実現できるかどうか検討していきたい」としている。

(2019年05月22日 15時38分 更新)

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