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米国に「繊維のまち」倉敷をPR ワシントンで市が企画展開催

ジーンズ産業の成り立ちを紹介している米国・ワシントンでの企画展
ジーンズ産業の成り立ちを紹介している米国・ワシントンでの企画展
ジャパンブルーの真鍋寿男社長
ジャパンブルーの真鍋寿男社長
 倉敷市は、ジーンズ産地として同市をPRする企画展を米国・ワシントンで開いている。文化庁の日本遺産に認定された「繊維のまち」を発信するプロモーションの一環で、海外では初の開催。

 企画展は、米国発祥のジーンズを国内で初めて製造し独自の進化で産地を形作った同市の産業の成り立ちを紹介する内容。在米日本大使館などとの共催で、同館広報文化センターで6月28日まで開かれている。

 会場には、市内事業者が1967年に初めて発売した自社ブランドのジーンズをはじめ、着古した風合いを出す洗い加工や藍染めの技術を知らせるパネルなどを展示。現地のジーンズ愛好者らが訪れているという。

 市は、全米屈指の祭典・全米さくら祭り(3、4月)に併せたPRも展開。市内事業者がジーンズ加工のデモンストレーションやトークショーを通して魅力を伝えた。

 市日本遺産推進室は「日本の地方都市はまだまだ知られていないと感じた。大使館などとの共催事業は拡散効果が大きい。海外での知名度を向上させ、倉敷に足を運んでもらう好機にしたい」としている。

ジャパンブルー真鍋社長「行政と企業の連携必要」
 米国でのPR事業に参加したジーンズメーカー・ジャパンブルー(倉敷市児島味野)の真鍋寿男社長に、現地の反応や日本遺産の発信の在り方を聞いた。

 ―トークショーに出演したと聞く。参加者の反応は。

 「日本製ジーンズの品質の高さは知られていた。なぜ倉敷でジーンズが有名になったのか、(米国発の世界的ブランドの)リーバイスとは何が違うのか。熱心な質問を受けた」

 ―どのような点に関心を寄せていたか。

 「わが社は海外でもジーンズを販売している。アジア人には日本製がブームだが、欧米人は製品の背景にある歴史や文化の成り立ちを知ろうとする。今回もそうだった。日本遺産に登録された『繊維のまち』のストーリーそのものだと感じた」

 ―日本遺産の魅力を広く伝えるために何が必要か。

 「行政だけで空回りせず、私たち企業側も応援して連携を図る必要があると思う。行政も企業もグローカルな視点が大切。世界のジーンズ関係者を招いた国際会議を誘致するなどし、多くの人が倉敷の文化に触れる流れをつくり出したい」

    

(2019年05月20日 21時28分 更新)

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