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【ミニ四駆“超改造”】名マシン“マグナムセイバー”で、速さを追求した先にある“機能美”を表現 「オリジナルデザインは崩さない」

フルカウルミニ四駆「マグナムセイバー」で“Cカー”を表現 写真提供:村崎さん
フルカウルミニ四駆「マグナムセイバー」で“Cカー”を表現 写真提供:村崎さん
 過去に2度のブームを巻き起こし、発売から37年経った今でも根強い人気の「ミニ四駆」。“世界最小のモータースポーツ”とも呼ばれ、子どもにも大人にも人気のコンテンツだ。ミニ四駆には、マシンの見た目を競う企画「コンクールデレガンス」(以下コンデレ)という大会もあり、レース同様大きな盛り上がりを見せている。今回は、往年の名マシン『マグナムセイバー』で、モータースポーツファンからの人気が高い“Cカー”の機能美を再現したマシン『TRF MS035R』をご紹介。本マシンを作った村崎さんに、改造でのこだわりから、コンデレへの想いまでを聞いた。

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■「デザイン優先ではない、走るための形状」の魅力

――「ミニ四駆」との出会いを聞かせてください。

【村崎】小学生の頃にフルカウルミニ四駆と出会い、思えばそれがきっかけで自動車が好きになったと思います。復帰は約2年前、友達から誘われて始めました。

――コンデレ制作を始めたきっかけは何ですか?

【村崎】元々レースのみ参加しており、「本当はこうしたい。でもレースでは不利だな…」と、走る以上やむを得ず改造を我慢していましたが、コンデレなら外見的なカスタム改造を、発揮できるのかなと思い、レースマシンとは切り離して考えたのがきっかけです。

――コンデレ制作を始めて、最初に苦労した点を教えてください。

【村崎】改めてコンデレというジャンルで活躍している方々のマシンを拝見してみると、自分がやりたいと思っていた事は、必ず誰かしらがやっていたので、その中でどう個性を出せばいいのかと作りながらいつも葛藤していました。

――コンデレ制作に関して、影響を受けた方はいますか?

【村崎】まずは個性を探すより、自分のやりたい事をがむしゃらにやってみようと考え、前々から実際の車でも改造していた低車高のスタイルで、お手本となるマシンを探しました。中でも「これは凄い」と痛感したのはRS AZANINAさんの『ZX-R』というマシンでした。想像以上の低さがミニ四駆のディテールとマッチし、自分が勝手に引いていた限界線を突破された気がしました。

――これまでのコンデレ制作で、自身が成長出来たようなターニングポイントとなった出来事はありますか?

【村崎】実際に公式コンデレに参加し、コンデレ界で有名な方々にお話を伺い、仲良くなれたことに尽きます。どんな悩みも親身に聞いてくれるコンデレ仲間を作れた事が、自分の最大のターニングポイントでした。

――コンデレ作品1台の制作にかかる時間はどれくらいでしょうか?

【村崎】早くて1週間、長くて3週間、出来るだけ間を置かず一気に作り上げようにしています。

――コンデレ制作者として心がけていることは何でしょうか?

【村崎】自分の作るコンデレマシンはスタイルが似ているものも多いので、その中でも出来るだけ雰囲気やカラーリングが被らないようにすること、また、ここを見て欲しいんだなと思って頂けるワンポイントを作ることを心がけています。

――村崎さんが制作したコンデレマシン『TRF MS035R』は、フロント部分の流線型が特徴的な“Cカー”フォルムを「マグナムセイバー」で再現したとのことですが、そのフォルムの魅力を教えてください。

【村崎】Cカーは、クルマ・レースが好きな自分にとって“機能美”を何よりも感じます。速く走るためのエンジン、レースをするためだけの内部構造、その結果生まれた「デザイン優先ではない、走るための形状」にとても魅力を感じます。

■ベースマシンの強みを底上げ、オリジナルデザインは崩さないように注意

――『マグナムセイバー』で“Cカー”フォルムを再現しようと思った利用は何ですか?

【村崎】自身がクルマ好きになったきっかけは、他でもないフルカウルミニ四駆から始まっていますので、その代表的なマシンの「マグナムセイバー」で大好きなCカーを再現したいと思いました。

――『TRF MS035R』の制作で苦労した部分はどこですか?

【村崎】ミニ四駆はフルカウルタイプと言えど、パーツを効率的に装着出来るよう作られていますので、そのスタイルを崩さずに自然に地上ギリギリまで迫るエアロ類をバランス良く成形する事が大変でした。

――『TRF MS035R』でこだわった点を具体的に教えてください。

【村崎】マグナムセイバーもCカーも、今から何十年も前のデザインですので、今風のトレンドとなる形状は控えました。また、実車ではなくミニ四駆である事を重要視し、リトラクタブルライト(車体内部に格納できるライト)等自分の好きな物も織り込める良い機会でした。

――F1からは影響を受けていますか?

【村崎】細かい空力パーツの取り付け位置や形状は、良くF1マシンから落とし込んでいます。また、カラーリング面でも『TRX』というコンデレマシンはジャガーのフォーミュラカーからヒントを得て塗装しました。

――作品のコンセプトはどのように決めていますか?

【村崎】コンセプトとして使用するミニ四駆の特徴を、さらに強調出来るようカスタマイズしています。ベースとなるマシンの強みを底上げし、オリジナルのデザインは崩さないよう作成することを念頭に置いています。

――自身のコンデレ作品で他の人には負けないという“強み”は何でしょうか。

【村崎】コンデレと割り切った車高と、その車高に合わせた各パーツの配置、全体で見た際のシルエットの全長・全幅のバランスは強みだと思っています。

――一番好きなコンデレマシンを教えてください。

【村崎】レース用ながらコンデレでも賞を頂けた「TRFワークスJr.」が自身で最も好きなミニ四駆です。

――今後、何のマシンをどういったコンセプトで作品にしたいですか?

【村崎】フルカウルマシンをカスタムしてきた中で、未だプロトセイバーを未着手ですので、持ち味を最大限に活かした未来的で、メカ感満載のプロトセイバー・エヴォリューションを作成したいと強く思っています。

――自身にとって「ミニ四駆」とは何ですか?

【村崎】年齢や性別、住んでいる地域等の枠を飛び越え、同じ志を持った仲間がたくさん出来る最高のコミュニケーションツールだと思います。速いマシンを作りたい、かっこいいマシンを作りたいと、どこまでも夢中になれる素晴らしいホビーです。

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(2019年05月16日 07時00分 更新)

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