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岡山県内重要水防箇所が2倍に増 西日本豪雨受け県水防協が決定

重要水防箇所の追加などを決めた県水防協議会
重要水防箇所の追加などを決めた県水防協議会
 岡山県や国土交通省岡山河川事務所などは15日、大雨時に注意が特に必要として国や県が指定する「重要水防箇所」について、現行の1248カ所から2466カ所へ約2倍に増やすことを決めた。西日本豪雨で未指定箇所の堤防が決壊したことなどを踏まえた対応で、巡視などに当たる市町村に周知する。

 県管理分で新たに指定するのは、岡山市東区の旭川水系・砂川、倉敷市真備町地区を流れる末政川、高馬川、真谷川の小田川3支流など13カ所の決壊現場と各上下流の区間など。河川・海岸の堤防に施され、道路などの切れ目を扉や板で閉鎖する設備「陸閘(りっこう)」は県が把握する1173カ所全てを加える。

 指定の見直しで、重要水防箇所は県管理分が829カ所から2037カ所、国管理分が419カ所から429カ所となる。この日、県庁で開かれた関係機関による県水防協議会(会長・伊原木隆太知事、委員15人)で、追加する箇所など盛り込んだ県水防計画の改訂案が了承された。

 豪雨で決壊した県管理河川の16カ所のうち、指定済みは小田川(矢掛町)など3カ所だった。第三者による県の検証委員会は報告書で「選定基準の見直しを含めて検討し、危険が予測される箇所を指定できるようにすべきだ」と指摘していた。

 計画ではまた、県が市町村に河川の水位情報を知らせる通知の様式も変更。従来の文章のみから、切迫感が伝わりやすいよう警戒レベルが一目で分かるイラストを用いた内容に改め、迅速な避難情報の発令につなげる。

 県防災砂防課は「豪雨の教訓を生かし、十分な水防活動ができるよう市町村と連携していく」としている。

 重要水防箇所 河川管理者の国や自治体が、大雨時に決壊や越水の危険が予想される堤防の区間を指定する。県内では堤防の高さや幅が足りなかったり、過去に漏水などがあったりした箇所を対象としている。危険度に応じてA(最重要)、B(重要)などの区分がある。管理者は指定箇所を周知し、市町村などが重点的に巡視し、点検する。

(2019年05月15日 23時09分 更新)

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