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日本語学び「矢掛ライフ」充実を 元教諭ら 外国人実習生向けに教室

矢掛町内で開かれた初回の日本語教室で、歌を歌うベトナム人受講生ら
矢掛町内で開かれた初回の日本語教室で、歌を歌うベトナム人受講生ら
 改正入管難民法が4月に施行され、外国人労働者の増加や滞在期間の長期化が見込まれる中、元教諭らでつくる岡山県矢掛町のボランティアグループが日本語教室を開講した。毎月1回のペースで開き、日常生活に欠かせない言葉の習得をサポートするとともに、地域の伝統文化にも触れ、町に愛着を持ってもらう。

 グループは「矢掛町日本語教室の会」。会員は小中高の元教諭ら約20人で、元小学校長の藤原立志さん(66)=同町=が会長を務める。「日本語を学ぶ場が欲しい」という外国人技能実習生らの要望を受け、授業内容の検討を重ねるとともに、町内の企業から協賛金を募って準備を進めてきた。

 町内在住の外国人は356人(3月末現在)で年々増加傾向。同会によると、多くが技能実習生で、出身国別ではベトナムが最も多く、次いでブラジル、中国となっている。

 教室は毎月第2日曜に町農村環境改善センター(同町矢掛)で開き、受講料は無料。既にベトナム出身の技能実習生72人が受講生として登録している。

 4月14日の開講式では、藤原会長が「一緒に頑張りましょう」と呼び掛け、平仮名の歌詞を見ながら全員で「なごり雪」などを歌った。5月12日にあった2回目の授業では自己紹介の仕方を学び、地元の矢掛高の生徒に折り紙を習った。

 今後、家庭ごみの分別や病院を受診する際に必要な日本語などを教えながら、落語や備中神楽の鑑賞も計画している。受講生のファム・ティ・イェン・ニーさん(25)は「言葉が分からないと、ごみの細かい分別方法もなかなか理解できない。仲間と一緒にしっかり覚えたい」と話していた。

(2019年05月13日 21時51分 更新)

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