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岡山出身の渋野日向子ツアー初V 女子ゴルフのサロンパス・カップ

ツアー初優勝を国内四大大会で飾り、カップを手に笑顔を見せる渋野日向子=茨城GC
ツアー初優勝を国内四大大会で飾り、カップを手に笑顔を見せる渋野日向子=茨城GC
 女子ゴルフの国内四大大会第1戦、ワールド・サロンパス・カップは12日、茨城県の茨城GC(パー72)で最終ラウンドが行われ、首位で出た岡山市出身の渋野日向子が通算12アンダーの276でツアー初優勝を飾った。岡山県ゴルフ協会によると、県出身者の四大大会制覇は初めて。

 20歳178日での大会制覇は史上最年少。渋野は4バーディー、3ボギーの71で回り、同じ首位スタートのペ・ソンウ(韓国)を1打差で振り切った。

 プロ2年目の渋野は岡山・平島小2年で競技を始め、上道中時代に県ジュニア選手権を3連覇。作陽高2年時の2015年には全国高校選手権の団体優勝に貢献した。玉野市で開催されているステップアップツアー「山陽新聞レディースカップ」には11年から3年連続で出場し、プロ合格後の昨秋もプレーした。

 渋野日向子の話 こんなに早く優勝できるとは思っていなかった。生まれてきてから一番うれしい。これから2勝、3勝とできるように頑張っていきたい。


母と被災の故郷に最高の贈り物


 まさに新時代のヒロイン誕生だ。令和になって最初の女子ゴルフの国内メジャー大会として12日まで茨城県の茨城GCで行われたワールド・サロンパス・カップで、岡山市出身の渋野日向子がプロ初優勝を飾った。大会最年少制覇も成し遂げ、記録ずくめの栄冠を手にしたプロ2年目の20歳は、初々しい口調で「夢に見た(表彰式の)この光景がこんなに早く実現するなんて」と破顔した。

 4日間通して絶やさなかった笑顔が、特大の歓喜を呼び込んだ。さすがに緊張したという最終日最終組はボギー発進となったが「まだ17ホールも残っている」と自らに言い聞かせ、直後の2番で3メートルのバーディーパットを沈めて挽回。今後のゴルフ人生を左右する大一番でも重圧などどこ吹く風だ。ギャラリーの声援ににこやかに応じて「普段通り」を貫き、2位に入ったペ・ソンウとの手に汗握る一騎打ちを制した。

 ジュニア時代から活躍し、作陽高では全国高校選手権の団体優勝を経験しているが「当時は喜怒哀楽がすぐ表に出てしまうタイプ」。プロデビュー後も感情を抑えきれず崩れる傾向が続き、昨年から意識的にほほ笑みを絶やさないようにしたという。「トラブルでも笑顔でいれば何とかなる」。自ら勝因に挙げた精神面のコントロールだけでなく、会場を味方に付けるという大きな“副産物”をもたらした。

 母の日につかんだ最高のプレゼント。「母だけじゃなく、応援してくれる地元の皆さんを少しでも元気づけられたらうれしい」。一躍、全国に顔と名前を売った“孝行娘”は、昨夏の西日本豪雨で被災した故郷にこれからも笑顔を届けてくれそうだ。

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(2019年05月12日 23時08分 更新)

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