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岡山などで「あしなが学生募金」 遺児らが協力を呼び掛け

通行人に寄付を求めるボランティアの高校生ら=JR岡山駅近くの地下通路
通行人に寄付を求めるボランティアの高校生ら=JR岡山駅近くの地下通路
 病気や災害などで親を亡くした遺児らの奨学金を募る「あしなが学生募金」が11日、全国約200カ所で行われ、岡山県内ではJR岡山駅と倉敷駅周辺で奨学生らが協力を呼び掛けた。奨学金を支給するあしなが育英会(東京)によると、支給額は、奨学生1人当たりの増額と対象者の増加に伴って県内、全国とも2018年度から大幅に伸びており、一層の協力を求めている。

 岡山駅近くの地下通路では奨学生やボランティアの高校生ら約70人が活動。「遺児たちが進学の夢をかなえられるよう理解と協力を」などと訴え、買い物客らが募金箱に浄財を投じた。

 育英会によると、高校、専門学校、大学、大学院生の奨学金が寄付で賄われる。1人当たりの支給月額は18年度から高校生2万円、大学生3万円を上乗せするなどし4万5千~12万円に拡充。一方で3月現在、全国で5260人(県内94人)いる奨学生は前年同期より672人(同26人)増えている。

 このため、17年度に約22億円だった支給総額は18年度に約40億円に急増。県内も約4700万円から約6700万円に伸びた。19年度はさらに増え、全国で約50億円が見込まれている。

 昨年9月の育英会の調査では、存命の親が働く遺児家庭の手取り月収は平均約14万6千円。父親を病気で亡くした岡山大3年の男子学生(21)は「奨学金のおかげで大学院進学の夢を描けた」と言い、育英会中四国地区担当職員の島田北斗さん(26)は「遺児たちの経済事情を身近な問題と捉え、進学を支援してほしい」と話している。

 岡山、倉敷両駅では12、18、19日の午前10時~午後6時も募金を実施。あしなが育英会は随時寄付を受け付けており、問い合わせは本部(03―3221―0888)。

(2019年05月11日 20時30分 更新)

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