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JR在来線で車両トラブル相次ぐ 岡山と広島県東部、老朽化影響か

 岡山県内と広島県東部のJR在来線で、車両トラブルによる運休や遅れが目立っている。3、4月で昨年1年間と同じ5件が相次ぎ、2014年以降で最悪のペース。車両の老朽化が背景にあるとみられる。

 JR西日本岡山支社によると、運休や遅れにつながった車両トラブルは、データを集計した過去5年(14~18年)は4~12件で推移。今年は3月に2件、4月に3件が起き、4月末時点では5年で最多となっている。

 今年のトラブルは、山陽線高島駅で発車の際に列車が動かず(3月6日)▽桃太郎線(吉備線)総社駅で運転席の保安装置が反応し点検後、出発したが速度計が作動せず(4月19日)▽宇野みなと線(宇野線)茶屋町駅で列車のブレーキが十分に緩まず(同22日)―など。いずれもけが人はなかった。

 同支社は「トラブルは多様で一定の傾向があるわけではない」と説明。一方で、同支社が所有する車両約300両の9割は旧国鉄から引き継いでいるため、製造から40年前後が経過したことによる劣化が影響している―との見方が出ている。

 JR西は運休や遅れによる利用者への影響を最小限に抑えるため、近年、復旧に向けたダイヤをコンピューターで素早く導き出すシステムを導入したり、トラブルが起きれば影響が大きくなりやすい長距離運行区間を減らしたりしている。同支社は「新車導入の予定はないが、トラブルの原因をしっかり分析し、日頃からの整備と点検を一層徹底したい」としている。

(2019年05月11日 10時04分 更新)

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