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鏡野で五穀豊穣祈る「お田植祭」 ユーモラスな神事に観衆沸く

会場を沸かせた殿様(手前右)と福太郎の掛け合い
会場を沸かせた殿様(手前右)と福太郎の掛け合い
 五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「お田植(たうえ)祭」(岡山県重要無形民俗文化財)が5日、同県鏡野町富西谷の布施神社で開かれた。昔の農村行事などを表現したユーモラスな神事に大勢の観衆が沸いた。

 水田に見立てた境内を獅子練りで清めた後、牛に扮(ふん)した子ども2人が走り回る「荒起こし」、年配の男性2人が居眠りしたり、一服したりしながらあぜを築く「鍬代(くわしろ)」に続き、サカキの葉をちぎってまきながら歩いて田植えを再現した。

 最大の見せ場は殿様とひょうきんな家来・福太郎の掛け合い。「笑えばその年は不作」との言い伝えを守る殿様に福太郎が滑稽な所作で山盛りの飯を食べさせようと試み、殿様が口を開けた途端に福太郎が自ら口に運んでも殿様が表情を崩さずにいると、会場は笑いと拍手に包まれた。

 ほぼ毎年訪れるという同町の看護師女性(44)は「殿様が笑わなかったのできっと豊作になる。伝統ある行事なので地域で協力し、令和でも続けていきたい」と話していた。

(2019年05月05日 22時03分 更新)

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