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被災の真備中生作句を日めくりに 倉敷商高書道部が墨書

真備中生徒の句を日めくりにした倉敷商業高書道部員たち
真備中生徒の句を日めくりにした倉敷商業高書道部員たち
 倉敷商業高(倉敷市白楽町)の書道部は、西日本豪雨で被災した真備中(同市真備町箭田)の生徒が心情を詠んだ「五七五」の句を墨書し、日めくりを制作した。試練にも前向きに生きようとする思いに日々触れることで、被災者に元気を出してもらい、多くの人に心を寄せてほしいと一文字ずつ丁寧に書き上げた。同中に贈るほか、希望する地域住民らにも届けたいという。

 作句は同中2、3年の約160人が、東日本大震災で被災した宮城県の中学の取り組みから発想。カードに各自の句を解説や絵とともに添え、全国の支援団体などに感謝を込めて送っている。

 日めくり制作は、作句活動を知った倉敷商書道部の3年生6人が同中に提案して実現した。「思った以上に前向きな句が多く、心を動かされた」と振り返るのは山田華蓮副部長(17)。皆で計30句を選び、1枚に1句ずつ書いていった。

 高梁市で被災した同級生宅で片付けを手伝った上山真優部長(17)は「支え合いの大切さを教えてくれる。読む人を鼓舞する一句」として<歩めるさ 茨(いばら)の道も 友となら>を選び、思いを込めた。<被災して いつもの幸せ 今気づく>を書いた守屋りりかさん(17)は「当たり前の生活を奪う災害の悲惨さが率直に伝わる」と作者を思いながら筆を運んだという。

 各作品を印刷し「日めくり“復興 心一つに”」(縦42センチ、横15センチ)としてまとめた。80部作り、24日に同中を訪れて寄贈するほか、市真備支所(同町箭田)や同町地区の公民館に掲示する。希望者には増刷して配る予定。同部顧問の梶谷純子教諭は「地域を思う生徒の心が詰まった一冊。見る人が復興に協力するきっかけにもなれば」と話している。

 問い合わせは同高(086―422―5577)。

(2019年04月19日 08時22分 更新)

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