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優しさと熱さ持つファジ新リーダー田中裕介 プロ15年目のベテランDF

ファジアーノの田中裕介選手
ファジアーノの田中裕介選手
 優しさと熱い心を持つ、リーダーだ。今季J1のC大阪からJ2ファジアーノ岡山に加入したプロ15年目のベテランDF田中裕介。J1通算228試合出場を誇り、アジアチャンピオンズリーグでもプレーした32歳は新天地で存在感が際立つ。

 「積んできた経験を若手に伝えるのも役目」。入団当初に語っていた通り、身ぶり手ぶりを交え熱心にアドバイスする姿を練習や試合でよく目にする。聞こえてくる声の調子はいつも温かい。「裕介の言葉には愛情がある」と有馬監督は言う。

 特に目をかけているのが、大卒2年目のDFチェ・ジョンウォン。1対1の守り方やクロスへの対処法、パススピード…。センターバックの相棒である23歳にはより多くを求めてきた。「ゲームを重ねるごとに戦える選手になっている。本当に成長を感じる」。自分のことのようにうれしそうに話す表情が印象的だ。

 後輩思いなのには理由がある。18歳から6シーズン過ごしたJ1横浜Mで、元日本代表の中沢佑二さん、松田直樹さんといったリーグを代表するDFから多くを学んだ。「駄目出しばかり食らっていたけど、今思えばありがたかった。自分もそんな存在になれたら」

 7日の新潟戦は微妙な判定で後半ロスタイムに追い付かれ、試合終了後は審判団に詰め寄った。控えめでおとなしい選手の多いファジアーノで、その熱さも魅力だろう。

 白星から遠ざかるここ3試合は終盤に隙を見せて失点を繰り返した。「強いチームは何度も同じことをしない。先頭に立って厳しい声を出し、ぴりっとした雰囲気を練習からつくりたい」。勝てる集団に変貌させようと、ニューリーダーは奮闘している。 

(2019年04月13日 13時23分 更新)

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