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県美特別展「重要作品ぎっしり」 明治学院大の山下教授が記念講演

「岡山のばら寿司のように具がてんこ盛りの展覧会」などと話した山下教授
「岡山のばら寿司のように具がてんこ盛りの展覧会」などと話した山下教授
 特別展「江戸の奇跡・明治の輝き」を開催中の岡山県立美術館(岡山市北区天神町)で6日、美術史家の山下裕二・明治学院大教授が記念講演し、世界に誇るスター画家たちを生んだ日本絵画200年の魅力を語った。

 山下教授は168件が並ぶ後期展示の会場を「江戸、明治の重要な作品がぎっしり詰まった驚きのラインアップ」と高く評価。その上で、自身が監修する「奇想の系譜展」(東京都美術館、7日まで)でも扱う伊藤若冲(じゃくちゅう)について「小さな虫など細部まで描き込み、リアルなだけでなく遊び心がある」、グロテスクな作風の曽我蕭白(しょうはく)は「わざとぐちゃぐちゃに描いて注目を集めた」などと紹介した。

 昨年、パリで若冲、スイスで長沢芦雪(ろせつ)の展覧会が開かれ「日本絵画は欧米でも注目されている」とも指摘。明治の画家から木島桜谷や川端玉章ら実力派の名を挙げ「今後もっと再評価されるだろう。若冲もかつては知られざる絵師だった」と軽妙に語り、聴衆約210人で満席となった会場を沸かせた。

 特別展は山陽新聞など主催、21日まで。8、15日休館。

(2019年04月06日 21時19分 更新)

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