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感謝込め大月邸最後のひな人形展 吉備中央で江戸期から現代60点

最後の展示を迎え、ひな飾りを見詰める大月さん
最後の展示を迎え、ひな飾りを見詰める大月さん
 江戸期の大庄屋・大月邸(岡山県吉備中央町上竹)で、最後のひな人形展が開催されている。家主の大月宜子さん(75)が26年前に始めたが、高齢で準備が難しくなったため。平成の終わりとともにピリオドを打つ大月さんは「これまでの感謝を伝えたい」と、来場を呼び掛けている。15日まで。

 ひな人形展が始まったのは1993年。大月さんが蔵を整理中に江戸時代のひなを見つけ、多くの人に楽しんでもらおうと公開した。友人から譲り受けた御殿飾りや段飾り、掛け軸も加えながらほぼ毎年、旧暦の桃の節句に合わせて披露してきた。

 「子どもの頃を懐かしむように高齢の女性が大勢訪れてくれて。その笑顔を見るのがうれしかった」

 恒例となった行事も、2017、18年は体調を崩して公開を取りやめた。会場の設営や人形の管理に体力的な不安を感じるようになり、今回で締めくくることを決めた。

 3日に始まった公開は、江戸時代から現代までのひな飾り約60点を展示。最も古い江戸中期の享保びなは面長で切れ長の目を特徴とするのに比べ、現代は目が大きく、頬がふっくらとした丸顔になるなど人形の表情から時代の変遷が読み取れる。

 大月さんは「最後となったが、訪れた人がおひなさまのような良い表情になればうれしい」と話している。

 午前9時半~午後3時。見学料100円(中学生以下無料)。問い合わせは大月邸(0866―54―1430)。

(2019年04月10日 14時55分 更新)

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