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県北最古級の横穴式石室見つかる 津山・桑山2号墳、副葬品も充実

桑山2号墳で確認された県北最古級の横穴式石室
桑山2号墳で確認された県北最古級の横穴式石室
石室から出土した環頭大刀
石室から出土した環頭大刀
県北最古級の横穴式石室見つかる 津山・桑山2号墳、副葬品も充実
 岡山県古代吉備文化財センターが発掘調査する桑山2号墳(津山市高尾)で31日までに、県北最古級(6世紀中ごろ)の横穴式石室が見つかった。柄頭(つかがしら)に飾りが付いた「環頭大刀(かんとうたち)」や馬具一式など副葬品も充実しており、被葬者の力の大きさがうかがえるという。

 桑山2号墳は津山市南西部の佐良山古墳群の一つで、直径約13メートルの円墳。出土した石室は奥行き約2・3メートル、幅は最大約1・9メートル。天井部と側壁の大半は壊れていたが、盗掘は受けておらず、床面には河原石が敷き詰められていた。

 横穴式石室は4~5世紀に朝鮮半島から九州に伝わり、6世紀以降、全国に普及した。今回は比較的小型の石を積み上げ、床面が正方形に近い構造、出土した須恵器などから、国史跡「四ツ塚古墳群」(真庭市)1号墳などと同じ、県北で横穴式石室が造られる最初期のものと判断した。

 副葬品の環頭大刀は長さ約80センチ。全体がさびに覆われ、今後レントゲン撮影で装飾の有無などを確認する。馬具は轡(くつわ)や鞍(くら)、辻金具などがそろい、一部には表面に金銅装が施されていた。

 同センターの尾上元規総括副参事は「いち早く新しい型式の石室を導入しており、地域の中心的な存在だった可能性が高い。副葬品の残りも良く、佐良山古墳群の実態解明に向けても貴重な成果」と話している。

 国道53号・津山南道路の整備に伴う調査。桑山2号墳周辺には同1、3、4号墳があり、同センターは4月から、残る3基も発掘する予定。

(2019年04月01日 08時00分 更新)

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