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渡辺和子さんの遺志 保育園竣工 岡山、健常児と障害児が共に

ひらたえがお保育園の竣工式でテープカットする末光理事長(右から3番目)ら
ひらたえがお保育園の竣工式でテープカットする末光理事長(右から3番目)ら
故・渡辺和子さん
故・渡辺和子さん
 ノートルダム清心学園前理事長の故・渡辺和子さんの著作権収入の一部を活用し、社会福祉法人旭川荘(岡山市北区祇園)が整備していた「ひらたえがお保育園」(同平田)の竣工式(しゅんこうしき)が28日、現地で開かれた。健常児と障害児が共に過ごす同市の認可保育園として、4月1日に開園する。

 竣工式で、同荘の末光茂理事長は「渡辺先生らさまざまな方とのご縁で開設できた。一人でも多くの子どもが笑顔になり、家族にも広がってほしい」とあいさつ。渡辺さんが著書に多用し、園名にも冠した「えがお」を歌詞に取り入れた園歌も披露された。渡辺さんの姉の孫に当たる森山ゆりさん(57)=名古屋市=は「支援が必要な子どもたちへの愛が園に宿っていることがうれしい」と話した。

 同園は社会福祉施設「ひらた旭川荘」内に整備。専門知識を持つ保育士や、たんの吸引などができる看護師を配置し、県内では保育の受け皿がほとんどないとされる重度の知的・身体障害児や医療機器の装着が必要な「医療的ケア児」らを全体(定員90人)の15%程度受け入れる。3日の入園式以降、79人が登園する予定。

 旭川荘は、江草安彦名誉理事長(故人)が学園役員に就くなど、2016年末に89歳で亡くなった渡辺さんと親交が深く、著作権を相続。子どもたちや障害者福祉への活用を求めた遺言に基づき、総工費約3億7千万円の一部に著作権収入を充てた。

(2019年03月28日 12時36分 更新)

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