山陽新聞デジタル|さんデジ

豪雨被災 真備東中で卒業式 118人、飛躍へ決意新た

保護者や在校生に拍手で送り出される真備東中の卒業生
保護者や在校生に拍手で送り出される真備東中の卒業生
 岡山、倉敷市をはじめとした岡山県内の公立中学校81校で13日、卒業式があり、1万1526人が思い出の学びやを巣立った。西日本豪雨で4階建て校舎の1階が浸水した倉敷市立真備東中(同市真備町辻田)では、今月復旧工事を終えたばかりの体育館を会場に、118人が早期復興や飛躍への決意を新たにした。

 卒業生は保護者や在校生が見守る中、吹奏楽部の演奏に合わせて入場。内藤憲二校長が卒業証書を一人一人に授与し「豪雨に負けず、立派に成長してくれたことを誇りに思う。家族や友人との絆を大切に前へ進んでほしい」と激励した。

 真備東中によると、卒業生の約8割が被災。答辞に登壇した元生徒会長の徳竹聖奈さん(15)もその一人で「当たり前の日常が奪われたショックは大きいけれど、被災を通じて触れた人のぬくもりや仲間の支えを糧に、信じる道を切り開いていく」と力強く述べた。

 式後、地元住民がこの日のために用意した「門出」の花言葉を持つ市特産スイートピーが全員に贈られ、拍手の中、玄関前に用意された花道を歩いた。自宅1階が漬かり、2階部分で暮らす男子(15)は「つらい経験を乗り越えたことで、大人に一歩近づけたと胸を張って思える。支援してくれた人たちへの感謝を忘れず、充実した人生を歩みたい」と話した。

 真備東中は被災を受けて同市立霞丘小(同市連島町西之浦)に一時移転したが、昨年10月に元の場所へ戻り、2階以上の教室とプレハブ校舎で授業を実施。2020年3月までの復旧を目指している。

(2019年03月13日 12時55分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ