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真備中生が岩手日報を教材に議論 復興へ自分ができること話し合う

岩手日報の号外を読んで話し合う真備中2年生と高橋教諭(手前左から3人目)
岩手日報の号外を読んで話し合う真備中2年生と高橋教諭(手前左から3人目)
 昨年7月の西日本豪雨で大きな被害を受けた倉敷市立真備中(同市真備町箭田)の2年生75人が12日、東日本大震災発生から8年の節目に岩手県の地元紙・岩手日報社(盛岡市)が発行した特別号外を国語の授業で読み、記事を参考に復興へ向けて自分たちができることについて意見交換した。

 真備中は西日本豪雨で校舎が2階まで浸水し、現在は真備東中(倉敷市真備町辻田)の敷地に建てられたプレハブ校舎で授業をしている。

 特別号外は真備中の全生徒244人に配られた。オールカラー12ページで、1面の見出しは「復興 心一つに」。同中1年生が被災後の思いを五七五の句にした授業をはじめ、昨年災害に遭った北海道、広島、愛媛など岩手県の被災地と交流を続ける地域の現状を伝えている。

 授業では生徒一人一人が関心のある記事を選んで感想を語り合い、復興に向けた各地の取り組みの中から真備町地区でも役立ちそうなことなどを話し合った。

 東北の食材を使ったメニューを提供する京都市の食堂についての記事を取り上げた女子生徒(14)は「生活に欠かせない食を通して地域の復興を支える方法があると分かった。私にも何かできることがありそうだ」とした。男子生徒(14)は「将来の災害の被害を小さくするために東日本大震災の経験を語り継ぐ人たちのように、自分も被災した時のことを人に伝えていきたい」と話した。

 五七五の句作りに続き、号外を活用した授業を担当した高橋恵子教諭は「東北に目を向けることで、復興には息の長い取り組みが必要なこと、応援してくれる人がたくさんいることを生徒は理解できたと思う」と語った。

 岩手日報社から川村公司編集局長ら3人が取材、視察に訪れた。川村局長は岩手県の現状を「中学生の時に東日本大震災を経験した人が、成人して地域に人のつながりを生む役割を果たしている」とし、「真備中の生徒も同じように古里への愛を胸に持ち続けてくれるだろう」と話した。

 山陽新聞社の多目的活動車「さん太」で授業について伝える号外が刷られ、生徒に配られた。

(2019年03月12日 22時44分 更新)

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