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復興願い「ど根性ひまわり」贈る 勝央の夫妻が種を矢掛・中川小へ

「ど根性ひまわり」の子孫の種を寄贈した野上さん夫妻
「ど根性ひまわり」の子孫の種を寄贈した野上さん夫妻
 西日本豪雨の被災地を元気づけようと、岡山県勝央町の会社社長野上和宏さん(56)と妻の美香さん(52)が浸水被害にあった同県矢掛町本堀の中川小にヒマワリの種を寄贈した。種は、11日で発生から丸8年となる東日本大震災で被災した宮城県石巻市でがれきの中から芽を出した「ど根性ひまわり」の子孫。4月以降に児童が校内に植える予定で、復興に向けて頑張る町を勇気づける存在になりそうだ。

 ど根性ひまわりは大震災が起きた2011年の夏、石巻市門脇地区で津波や塩害に遭いながらも花を咲かせたことから名付けられた。復興のシンボルとして子孫の種は東北の被災地を中心に全国に広まっている。

 花の力で心に癒やしなどを与える「花セラピスト」の美香さんが仲間の男性(64)=東京=から昨年9月に種を譲り受けた。和宏さんが豪雨の被災地に植えてほしいと勝央町教委に相談し、校舎1階が漬かるなど甚大な被害を受けた中川小を紹介された。

 今回植えるのは、9代目で、背の高さや花の咲き方が異なる3種類のヒマワリの種千粒以上。2月上旬に夫妻が同小を訪問して贈り、4月末~5月初めに、児童と美香さんらが花壇に植えることにした。

 岡山県のまとめでは、矢掛町では豪雨により住宅4棟が全壊、約270棟に半壊や一部損壊などの被害が出た。小田真一校長は「ヒマワリを見て、児童だけでなく地域住民も元気になってもらいたい。代々引き継いでいく」と感謝する。野上さん夫妻は「地域の子どもたちに勇気を与え続けてくれる“復興への希望”になってほしい」と願っている。

(2019年03月10日 22時34分 更新)

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