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新たに交雑種オオサンショウウオ 鏡野町の捕獲調査で2匹確認

鏡野町の捕獲調査で見つかったオオサンショウウオの交雑種
鏡野町の捕獲調査で見つかったオオサンショウウオの交雑種
 岡山県鏡野町が、国の特別天然記念物オオサンショウウオの保護に向け、町内を流れる吉井川で昨年実施した捕獲調査で、捕まえた38匹のうち2匹が中国原産の外来種との交雑種だったことが分かった。2017年の県教委による調査で6匹の交雑種が捕獲されており、同町はさらに生息している可能性もあるとして19年度も調査を継続する方針。

 交雑種と判明したのは、同町女原と奥津振興センター(同町井坂)付近で見つかった各1匹。それぞれ体長74・5センチと78センチ、重さ2160グラムと3260グラムで、2匹ともオオサンショウウオとチュウゴクオオサンショウウオの孫世代だった。現在は町内に整備した施設で隔離飼育している。

 県教委調査では在来種を含めて計28匹が捕獲されており、今回の調査で交雑種の割合は減少していた。また、捕まえた38匹のうち4匹は県教委調査で捕獲され、その後に放流された在来種だった。

 同町は、県教委調査を受けて昨年7月、対策委員会(委員長・益田芳樹川崎医療福祉大特任教授)を組織。捕獲調査は在来種を絶滅させかねない交雑種の隔離が目的で、国と県の支援を受けながら産卵期(8月下旬~10月下旬)に合わせ、同町奥津地区の落合橋―杉橋の約4・5キロ区間で計12回にわたって実施、川崎医科大(倉敷市松島)で個体をDNA鑑定した。

 調査に当たった益田特任教授は「再捕獲が4匹と少なかったことから、町内の吉井川には多くのオオサンショウウオが生息しているとみられ、交雑種もまだいる可能性がある」と話している。

(2019年03月09日 08時18分 更新)

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