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「方谷の道」整備へ 市民団体活動 言葉刻んだ石碑12カ所に

「至誠惻怛」の石碑を囲む平成牛麓舎のメンバー
「至誠惻怛」の石碑を囲む平成牛麓舎のメンバー
 備中松山藩の改革を主導した幕末の儒学者・山田方谷(1805~77年)の功績を学ぶ高梁市の市民団体「平成牛麓舎(ぎゅうろくしゃ)」は、方谷の教えを石碑にして、市内のゆかりの地に建てる活動を始めた。JR備中高梁駅前(西口、同市旭町)に1基目を建立。寄付を募りながら12カ所に整備し、郷土の偉人に思いをはせられる「方谷の道」として観光ルート化を目指す。

 計画では、石碑に方谷が残した言葉を刻み、同駅を発着点に備中松山城下を歩いて一巡できるように設置。場所は方谷が学頭(校長)を務めた藩校の有終館跡(同市中之町)や家塾の牛麓舎跡(同市御前町)などを予定し、1基当たり約30万円の費用は寄付で賄う。

 1基目は方谷顕彰団体が2017年に建てた銅像の足元に設置。高さ0・8メートル、幅1・4メートルの石に方谷直筆の書から取った「至誠惻怛(そくだつ)」(真心と慈しむ心の意)の言葉を入れ、2月24日に披露した。

 2基目は学問の目的を問われた幼少の方谷が「治国平天下」(国を治め、平和な世を保つ)と答えたという逸話を基に「平天下」の碑を、命日(6月26日)に合わせて同駅東口に据える。12基とは別に、方谷が学んだ陽明学の言葉を入れた石碑を設ける構想もある。

 平成牛麓舎は方谷の教えを地域づくりに生かそうと10年ごろに発足し、20~60代の約30人で勉強会などを開いている。代表の福本洋之さん(55)=同市=は「石碑を巡ることで方谷の思いを心に宿せる新たな名所にしたい」と話す。

 寄付の問い合わせは福本さん(080―1637―8335)。

(2019年03月03日 22時12分 更新)

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