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山鳥毛購入へ有識者が意見交換 第2回会合「早急な世論喚起を」

 鎌倉中期に瀬戸内市で制作された国宝の備前刀「太刀 無銘一文字(山鳥毛=さんちょうもう)」の“里帰り”に向け、市が設置した有識者会議の第2回会合が2日、岡山市内で開かれた。

 会議では、購入を目指す市のプロジェクトの現状などを意見交換。それぞれ「所有者が売却の意向を示している以上、時間をかければ取得の機会は失われる。早急な世論喚起を」「(購入を)文化でなく観光の施策としてPRしてはどうか」といった指摘が出た。

 岡山県内の政財界関係者ら約30人が出席。座長の臼井洋輔・県文化振興審議会長は「国宝刀剣の約半数は備前刀。岡山の文化力を後世に伝える義務がわれわれにはある」と述べた。

 市は購入費を含め6億円を調達するため、ふるさと納税などで昨年11月から資金を募ったが、1月末で1億7千万円にとどまった。県内の所有者が早期の判断を望んでいることなどから、3月末までの資金調達期間を1年延ばすとともに、一時的に市の財政調整期金4億3千万円を取り崩し、4月にも売買契約を結ぶ方向で準備している。

(2019年03月02日 21時33分 更新)

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